今季PSVで躍動するコーディ・ガクポ。リーグ戦では10試合で9ゴール7アシストと躍動しており、チームの上位進出に貢献している。オランダ代表としてワールドカップ・カタール大会での活躍が期待されており、ビッグクラブへのステップアップは時間の問題だ。そんなガクポだが、今夏ユナイテッド行きの可能性があったようだ。
「マンチェスター・ユナイテッドのエリック・テン・ハーグと何度か話したよ。結局、契約は成立しなかった。僕にも、僕の成長にとっても残念なことだった。マンチェスター・ユナイテッドは世界最大のクラブの一つだし、PSVにとってもマンチェスター・ユナイテッドへ選手を移籍させることはいいことだからね」
英『The Times』ではガクポが移籍市場終盤での出来後を話している。その後契約はまとまらず、リーズとサウサンプトン行きの可能性があったようだが、残留を決め今は素晴らしい活躍を披露している。
ガクポから手を引いたユナイテッドはテン・ハーグの古巣であるアヤックスからアントニーを獲得している。5大リーグ未経験の選手にユナイテッドは総額1億ユーロを払うことになったが、その実力は本物だった。加入後から継続してピッチに立っており、リーグ戦では5試合で3ゴール挙げている。チーム内ではすでに得点王の活躍であり、自身に支払われた高額な移籍金が適性額であったことを証明している。
近年オランダからイングランドへの移籍は失敗例が多く、プレミアリーグはポルトガルからの補強を積極的に行っている。とくにマンチェスター・シティが積極的でエデルソン・モラレスやルベン・ディアスがそうだ。だが今季のユナイテッドはタイレル・マラシア、リサンドロ・マルティネス、そしてアントニーと3人を成功させており、再びガクポにアプローチするのも悪くない。
ユナイテッドの左サイドはジェイドン・サンチョが務めているが攻撃面ではイマイチで、守備強度は高いがより攻撃に特化させたいのであればガクポの獲得も悪くない。アントニー同様に高額な移籍金を要求されるといえるが、ユナイテッドは再びアプローチを仕掛けるのか。
ここ数年のイングランドでは珍しくオランダからの獲得を成功させているユナイテッド。とくにマルティネスとアントニーは大当たりであり、オランダ路線を強めていくのか。