前線に新戦力がほしいニューカッスル
GKニック・ポープ、DFスヴェン・ボトマン、DFマット・ターゲットと順調に補強を進めているものの、そろそろ攻撃陣にも手を加えたいニューカッスル・ユナイテッド。しかし、ストライカーに関してはどうやら自前の選手に頼ることになりそうだ。
以前からニューカッスルが関心を示していたランスの20歳FWウーゴ・エキティケは、パリ・サンジェルマンへと買取オプション付きのローンで移籍することが決まった。ニューカッスルが狙っているもう1人のストライカー、チェルシーのFWアルマンド・ブロヤもウェストハム行きの可能性が高まっており、新たなストライカーの確保が危うい状況になっている。
一方、ニューカッスルはウイングの強化も図りたいと考えており、リーズ・ユナイテッドのMFジャック・ハリソンやバイエル・レヴァークーゼンのFWムサ・ディアビといった選手の獲得を目論んでいる。獲得に大金が必要なハリソンやディアビに本腰を入れるとなると、新たなCF探しは後回しになってしまう可能性が高く、エディ・ハウ監督はニューカッスルの背番号9、カラム・ウィルソンに頼ることを決めたようだ。英『Daily Mail』が彼のコメントを伝えている。
「カラムの能力を疑うものは誰もいない」
「彼は傑出したストライカーであり、長い怪我から復帰してシーズン終盤に良いパフォーマンスを見せた。彼にはぜひとも怪我のないシーズンを送ってもらいたい」
「カラム一人でも、FWクリス・ウッドとのコンビでも、9番には15~20ゴールを求めている。私たちにはそれだけのゴールを決められる前線の選手が必要で、彼らにはそれだけの能力があると信じている」
30歳のウィルソンは、ニューカッスル加入1年目の2020-21シーズンこそ26試合12ゴールという結果を残したものの、昨季はアキレス腱の問題でシーズン後半戦をほとんど棒に振ってしまい、18試合8ゴールに終わっていた。1年を通してプレイさえできれば、2桁得点を保証してくれるだけの選手であり、彼の復活はエキティケやブロヤの獲得以上に重要かもしれない。
負傷離脱したウィルソンの代役として1月に加入したウッドは、17試合2ゴールと物足りなかった。今季プレミアリーグのダークホースになり得るニューカッスルだが、ウィルソンのコンディションをいかに維持できるかが、躍進の鍵となりそうだ。