“世界最高峰のテクニシャン”と称された男も昨季のプレイタイムは267分のみ レアルをフリーで退団したイスコはどこへ行く

レアル・マドリードを離れるイスコ photo/Getty images

30歳となった

スペイン代表やレアル・マドリードで長く活躍し、その名を世界中に広めたMFイスコ。しかしシーズンを重ねるごとにチーム内での序列は下がっており、昨季のリーグ戦でのプレイタイムは267分とキャリアで最も低いものとなってしまった。契約も2022年の6月まででとなっており、先日レアルからの退団が正式に発表された。

30歳とベテランの域に突入することになったイスコだが、この夏の移籍市場ではフリーで獲得することができる。英『90min』によるとジョゼ・モウリーニョが率いるローマが獲得を目指していたようだ。セビージャやレアル・ベティスとリーガ・エスパニョーラの強豪も関心を寄せていたようだが、ローマが有力とされている。

レアルではほとんど出番のなかったテクニシャンだが、その技術はまだ欧州で通用するものを持っている。ただ気になるのはアジリティのなさであり、レアルでは相手をはがせず苦戦する場面が散見されている。そのためかゴールに直結するプレイが少なく、近年はプレイタイムを減らしている。それでも守備では献身性を見せており、ピッチに立てば最低限の仕事はこなすだろう。

16-17シーズンのレアルでは1638分の限られたプレイタイムで10ゴール8アシストと素晴らしい成績を残したイスコ。しかしより柔軟性を求められることになった現代では武器が少なく、他選手にポジションを奪われてしまった。だが、まだ30歳とフェードアウトするには早く新天地での活躍に期待したい。

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