広島相手に2得点を決めたサンタナ
J1第10節で清水エスパルスはサンフレッチェ広島と対戦。大雨の一戦は互いに譲らない熱戦を繰り広げ2-2のドローに終わった。この試合が今季初先発となったチアゴ・サンタナは、高い得点力を発揮して2ゴールを記録している。
サンタナは鈴木唯人との2トップでスタメン出場すると、20分には山原怜音のクロスにタイミングよく合わせてゴールネットを揺らす。巧みな動き出しから相手の守備を振り切り、フリーになって頭で決めた。さらに同点に追いつかれた70分には、ゴール前での相手のクリアが目の前にこぼれ、最後は自ら押し込み、この日2点目を奪っている。
今季はシーズン開幕前に怪我をしたこともあり、序盤から欠場が続いていたサンタナ。前線から大きな得点源を失った清水だったが、今試合でセンセーショナルな先発復帰を果たしており、状態は上がってきている。
ここまでチームの総得点「9」で降格プレイオフ圏の16位に甘んじている清水。それでもサンタナの復帰によってフィジカル面で前線に大きな起点が生まれた。彼が本調子を戻すことができれば、鈴木のスピードもさらに生きてくることだろう。ポルトガルでも活躍したブラジル人FWの復活で、ここからチームとしての巻き返しを図りたい。