今冬よりベルギーへと移籍した
今季FC東京からコルトレイクに移籍を果たした渡辺剛がベルギーでの第一歩を踏み出した。ジュピラー・プロ・リーグ第22節のヘント戦に右SBでスタメンすると、フル出場を果たして新天地デビューとなった。
渡辺は中央大学から2019年にFC東京へ加入してCBで存在感を発揮。ルーキーイヤーで20試合に出場するなど守備の要として成長すると、今季は欧州へ挑む機会を掴みベルギーで大きな挑戦を果たした。
そんな渡辺だがコルトレイクでのデビュー戦は右SBでのプレイとなった。FC東京時代はSBでの出場はなく、CBの経験しかないDFだが、指揮官の期待にも高いパフォーマンスで返す。強さと対人の守備を売りにする渡辺には、日本代表でも活躍する冨安健洋のような存在に成長することを期待したい。
彼もベルギーでの挑戦から大きく羽ばたき、アーセナルでプレイするまでに成長した。冨安もアビスパ福岡ではCBで主力となっていたが、ボローニャでSBを経験すると現在のアーセナルでは不動のSBとして存在感を発揮している。
渡辺も冨安のような成長曲線を描ければ欧州でも戦える選手となれるだろう。CBとSBを両立できるプレイヤーになり、欧州での市場価値が高まればビッグクラブからのオファーも夢ではない。コルトレイクで結果を残すことができれば、2019年のルーキーイヤーを最後に招集されていない日本代表への道も開けてくる。まずはその一歩を踏み出した渡辺に大きく注目したい。