今夏トッテナムを離れた男に大爆発はあるか 新天地で輝き始めた29歳のアタッカー

今夏トッテナムからセビージャへと移籍したラメラ photo/Getty Images

スパーズでは期待に応えられなかったが

2013年に大きな期待を背負ってトッテナムへ向かった男も、気づけばもう29歳。結果的にスパーズでは大きなインパクトを残せなかったものの、このアタッカーは今夏移籍した新天地で殻を破ることができるのか。注目が集まるのは、今季開幕前にトッテナムからセビージャへと完全移籍したFWエリック・ラメラ(29)だ。

ASローマから鳴り物入りでトッテナムに加入するも、スパーズで過ごした8年間ではほとんど良いところを見せられなかったラメラ。随所でポテンシャルの高さは垣間見えたものの、チームの中心となるまでには至らなかった。むしろ、2013年夏の入団で活躍したのは当初それほど期待されていなかったMFクリスティアン・エリクセンの方で、ラメラは次第に周囲から“伸び悩んだ逸材”という目で見られるようになってしまった。

しかし、ここからラメラの逆襲劇は始まるのか。トッテナムでこそ鳴かず飛ばずだった同選手だが、新たな活躍の場となっているセビージャでのスタートダッシュは悪くない。フレン・ロペテギ監督の下で開幕からの公式戦全9試合に出場している同選手は、そのなかで3ゴール2アシストを記録している。スタメンこそ3試合のみだが、途中投入からゲームの流れを変える働きは称賛に値すると言っていい。ここまでリーガ・エスパニョーラで4位につけるセビージャにおいて、ラメラは早くも“切り札”としての地位を確立しつつあると言っていいだろう。
そんなラメラは各スタッツも印象的で、リーグ戦の1試合平均出場時間は50.14分ながら枠内シュートはチーム3位の5本、決定率も複数本シュートを放ったセビージャの選手中トップの33.3%となっている。いまだディティールの部分では粗削りな面も垣間見えるが、新天地でのスタートは上々なラメラ。スパーズでは少し苦しい時間を過ごしたアタッカーだが、彼はここから少し遅れて大ブレイクを果たしていくこととなるのだろうか。30歳を目前に控えて躍動し始めたレフティーの今後には注目だ(記事内スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。

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