「アタランタやインテルを見てみてほしい。それがディフェンシブなんて言えるかい? イタリアのサッカーが退屈だという固定概念を消し去るには、5年ほど素晴らしいサッカーを披露しなければいけないかも。それはデ・リフトも感じたと思うよ。オランダでは未だにバルセロナが最高という風潮がある。だけど、成長の場としてはイタリアの方が良いんだ。バルセロナに移籍していたら、彼はまだ1対1の守備に囚われていただろう。良い選手にはなっても、今のように成長することはなかったはずさ。今のデ・リフトは全く新しい守備を学んでいる。本物のDFになろうとしているよ」
イタリアで組織的な守備を学んだからこそ、デ・リフトは今の評価を手に入れることだできたとサントーニ氏は分析している。デ・リフト自身も移籍当初は「見る人はデュエルが好きだけど、それはどうしようもなくなった時の最終手段でしかない」と語っていただけに、チームとしての守備を学ぶにあたってユヴェントス移籍という選択は大正解だったか。
アヤックス時代には“個の力”が持て囃されるも、ユヴェントスではしっかりと地に足をつけて自分に足りないものを学んでいるデ・リフト。このまま研鑽を積めば“世界最高級CB”としての評価を確立する日もそう遠くはないか。若きDFの目線の先にあるのは、オランダ代表の同僚であるリヴァプール のフィルジル・ファン・ダイクの背中だ。
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