W杯制覇のお兄さんに近づく“超高速攻撃型”サイドバック ミランで伸びる評価

ミランでプレイするテオ photo/Getty Images

市場価値は2倍に

超攻撃的な左サイドバックの弟と、センターバックもこなす守備的な左サイドバックの兄。フランスが誇るレフティー兄弟の立場が変わり始めている。

伊『Milannews.it』が注目した兄弟は、ミランでプレイする弟のテオ・エルナンデスと、バイエルンでプレイする兄のリュカ・エルナンデスだ。

先に大きな評価を得たのはリュカの方で、2018年にはフランス代表の左サイドバックとしてロシアワールドカップ制覇に貢献。2019年には8000万ユーロもの移籍金でバイエルンへ加わることになった。
その一方で弟のテオはやや躓いた。レアル・マドリードでは結果を残せず、レアル・ソシエダにレンタル移籍したあたりから影が薄くなってしまった。

しかし、昨夏移籍したミランで自慢の攻撃性が開花。得点も奪える超攻撃型サイドバックとしてチームの中心となり、ミランで最も信頼できる選手の1人となったのだ。

テオはミランに2000万ユーロの移籍金で移籍したが、今では2倍となる4000万ユーロまで市場価値はアップ。ミランへの移籍で評価は急激に上昇することになった。

対してリュカの方は怪我もあってバイエルンで出遅れており、同メディアは8000万ユーロから市場価値は半分ほどへ下落したのではと見ている。つまり、兄弟の差が埋まりつつあると考えているのだ。

先に世界的な評価を得たのはリュカの方で間違いないが、テオもワールドクラスのサイドバックへ成長を遂げつつある。ミランでの勢いを考えると、このまま弟が一気に兄を超えてしまう可能性も考えられるだろう。

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