名将アレックス・ファーガソン氏が退任してからのマンチェスター・ユナイテッドは、指揮官選びや選手の補強で迷走を続けてきた。今ひとつチームの方針が定まらず、獲得した選手が期待外れに終わることも少なくない。ファーガソン氏退任以降では大ヒットと呼べる補強はほとんどないだろう。
では、その中でも1位を選ぶとすれば誰の補強が最も効果的だったのか。英『FourFourTwo』がファーガソン氏退任以降に獲得された選手をランキング化。誰がチームに最も貢献したのかを決めており、今回はそのトップ5を紹介する。
5位:FWロメル・ルカク
4位:FWアントニー・マルシャル
3位:MFポール・ポグバ
2位:FWズラタン・イブラヒモビッチ
2位のイブラヒモビッチはこの4人の中で唯一マンUをすでに去っている選手だが、ヨーロッパリーグ制覇など、短期間ながらチームのタイトル獲得に貢献。フリーで獲得したことを考えれば、効果的な補強だったと言えよう。
では、1位に選ばれたのは誰なのか。今回1位に選ばれたのは、MFアンデル・エレーラだ。意外に感じた人もいるだろう。2014年夏にアスレティック・ビルバオからやってきたエレーラは、決して派手な選手ではない。得点を量産するタイプでもなければ、チャンスメイク役というわけでもない。ただし、エレーラのファイト溢れるプレイはマンUに欠かせないものとなった。
データを見ても分かってくる。オーレ・グンナー・スールシャールが指揮を執り始めた昨年12月22日のカーディフ戦以降、エレーラが出場したリーグ戦で黒星は1つもない。ここ最近マンUはリーグ戦8試合で4敗と躓いているが、エレーラは怪我で離脱中だ。
また、同メディアはエレーラが中盤で守備に走り回ることにより、ポグバをより自由にできるとも指摘している。ポグバはエレーラが欠場していた4月13日のウェストハム戦でPKから2得点を挙げたが、これを除けばスールシャール就任以降エレーラ不在時にポグバが得点を挙げたことはない。つまり流れの中からは得点がないということだ。
ファーガソン時代に比べると、エレーラが1位というのは少し寂しいかもしれない。もっと世界的に名の知られた選手も獲得してきたのだが、フィットしない選手が多かった。期待されたアレクシス・サンチェスにいたっては今回のランキングで最下位だ。
エレーラは今夏の退団も噂されているが、マンUが簡単に手放していい選手ではないのだろう。