世界最高のGKもDFも、第2の点取り屋も バイエルンで不調の『4選手』

調子上がらぬバイエルン photo/Getty Images

ワールドクラスのパフォーマンスか疑問

今季開幕から思うように調子が上がらず、ドルトムントの首位快走を許しているバイエルン。指揮官が代わったことも影響しているのだろうが、それ以上に今季はベテラン選手たちの動きが気にかかる。バイエルンが抱えるベテラン選手たちはワールドクラスと評価される者ばかりだが、パフォーマンスレベルが落ちているように感じられるのだ。

英『Squawka』は本調子ではない4選手をリストアップしているが、いずれもチームの成功を支えてきた偉大な選手ばかりだ。彼らは衰えてきているのだろうか。

1.マヌエル・ノイアー

ロシアワールドカップで悪夢を見たノイアーにとって、今季は世界最高クラスのGKとの評価を取り戻す重要なシーズンだ。しかし、あの無敵感すら漂わせていた頃のオーラが感じられない。失点はGKだけの責任ではないが、2016-17シーズンのノイアーは1試合平均失点率0.5点、1試合平均セービング数3.92回と高い数字を記録していた。

しかし今季はここまで11試合に先発して14の失点を喫しており、1試合平均の失点数は1.27点。さらに1試合平均セービング数は0.86回まで落ちている。2-3で敗れたドルトムント戦ではマルコ・ロイスを倒してPKを与えてしまったが、ややノイアーの飛び出しは遅かった。以前のノイアーならば問題なく処理できたのではないだろうか。まだノイアーはドイツ代表の守護神だが、世界最高クラスと呼んでいいかは微妙なところだ。

2.フランク・リベリ



リベリほど長くバイエルンに貢献してきた選手はいないが、年齢は35歳だ。そろそろ衰えてきても不思議はない年齢にある。今季は全てのコンペティションを合わせて1051分間プレイしているが、得点は0。1アシスト記録しているだけと寂しい成績に留まっている。同メディアも魔法を失ったようだと伝えており、今季のバイエルンはリベリからほとんど何も生まれていない。

チャンスメイク数も昨季は1試合平均2.5回だったが、今季は1.6回まで減少。さらに気になるのが、ボールロストする機会が増えていることだ。2016-17シーズンの1試合平均ボールロスト数は1.6回となっているが、今季は3.7回まで上昇している。

3.マッツ・フンメルス



ドルトムント戦は体調不良だったと明かしていたものの、フンメルスらしくないボールロストが目立っていた。ロシアワールドカップでのパフォーマンスも疑問視されており、ワールドクラスとの評価に傷がつきつつある。スタッツで見ると、昨季2.5回だった1試合平均タックル数は1.0回まで減少。1試合平均クリア数も2.3回から1.6回まで減少しており、影響力はやや衰えてきている。

4.トーマス・ミュラー



開幕戦のホッフェンハイム、第2節のシュッツトガルト戦では1得点1アシストを決める快調なスタートだったのだが、そこから得点はピタリと止まった。現在は739分間ゴールもアシストもない状態となっている。ミュラーはカルロ・アンチェロッティが指揮を執っていた際も調子が上がらず、ユップ・ハインケス体制に切り替わってから本来の調子を取り戻していた。今季からスタートしているニコ・コバチ体制でも同じような状態になりつつあるのかもしれない。

今季はチャンスメイク数も1試合平均1.7回に留まっているが、昨季は2.7回だった。ロベルト・レヴァンドフスキに次ぐ点取り屋としてミュラーが機能している時のバイエルンは強いのだが、第2のエースストライカーはいつ目覚めるのか。

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