ロシアワールドカップに臨むフランス代表はメンバーが豪華すぎて23人に絞り込むのが大変だと話題を呼んだ。現在のフランスは世界屈指のタレント軍団だが、これは今に始まったことではない。サッカー界を代表する強豪国であるフランスは過去にも名選手を数多く輩出しているのだ。
そこで英『The Guardian』は、元フランス代表DFマルセル・デサイー氏にフランス・オールタイム・ベストイレブンを選出してもらっている。
まずGKはファビアン・バルテズだ。GKにしてはかなり小柄な選手だが、ワールドカップ制覇やチャンピオンズリーグ制覇を経験。デサイー氏もバルテズのレベルに届くGKはそれほど多くないと称賛している。
最終ラインは4バックだ。右サイドバックにはユヴェントスなどで活躍したリリアン・テュラム、センターバックはマルセイユで活躍したマリユス・トレゾール、その相棒にはナントやラシンで活躍し、リベロも担当したマキシム・ボシス、左サイドバックには名手ビセンテ・リザラズだ。
中盤ではバロンドール最終候補にも名を連ねた経験を持ち、デサイー氏が理想的な守備的MFと絶賛するジャン・ティガナをボランチに、その相棒に史上最高のプレイメイカーの1人と絶賛するミシェル・プラティニ、右のワイドには指導者としても活躍するアラン・ジレス、左にはマジシャンとデサイー氏が称するジネディーヌ・ジダンだ。
2トップはFWに必要なあらゆる能力を兼ね備えるティエリ・アンリ、究極の点取り屋でありフランスを代表するFWと絶賛されるジャン・ピエール・パパンを選んでいる。
こうして見るとティガナ、ジレス、プラティニ、トレゾール、ボシスなど1982スペインワールドカップを戦った選手が多く選出されている。そしてジダンを中心に世界を支配した1998フランスワールドカップ、EURO2000当時のメンバーが多い。デサイー氏も1998ワールドカップ優勝メンバーだ。
今のフランスはまだまだ若いチームだが、伝説の世代に並ぶだけの可能性を秘めているのではないか。新たな黄金世代として名乗りを上げたいところだ。
GK:ファビアン・バルテズ
DF:リリアン・テュラム、マリユス・トレゾール、マキシム・ボシス、ビセンテ・リザラズ
MF:ジャン・ティガナ、ミシェル・プラティニ、ジネディーヌ・ジダン、アラン・ジレス
FW:ティエリ・アンリ、ジャン・ピエール・パパン