日本代表も無視できない? W杯出場を逃したイタリア、オランダ、チリに共通する世代交代の遅れ

W杯出場を逃したイタリア photo/Getty Images

中堅世代に上手くバトンを託せず

ワールドカップ予選はいつでも厳しいものだが、今回の2018ロシアワールドカップではイタリア代表、チリ代表、オランダ代表が出場権を逃したことが話題を呼んだ。EURO2016出場権も逃していたオランダは別としても、イタリアと南米王者チリの予選敗退は衝撃が大きかった。

この3ヶ国に共通しているのは、世代交代が遅れてしまったことだ。米『ESPN』は改めて予選通過に失敗した3チームを特集しているが、イタリアの場合はジャンルイジ・ブッフォンを筆頭にジョルジョ・キエッリーニやダニエレ・デ・ロッシ、アンドレア・バルザッリなどベテラン勢がいつまでも主力のままだった。偉大すぎた世代から脱却するのは簡単ではなく、未だに2006ドイツワールドカップを制したメンバーが代表に残っていたのは異常な事態と言えよう。なかなか世代交代に踏み切れず、今になってようやく若手にバトンを託そうとしている。

チリはイタリアほどベテラン化しているわけではないが、近年の主力は2007年にU-20ワールドカップで準優勝した世代が担ってきた。FWアレクシス・サンチェス、MFアルトゥーロ・ビダル、DFマウリシオ・イスラ、ガリー・メデルらもこの準優勝経験メンバーだ。彼らに続く若きスーパータレントがなかか出てこない状況となり、新陳代謝が出来ていたとは言い難い。2022ワールドカップを目指すうえでも不安なポイントと言えよう。

オランダもベテランに頼り切った戦いを続け、ウェズレイ・スナイデルやアリエン・ロッベン、ロビン・ファン・ペルシーに続く選手たちが出てこなかった。今期待されているのは18歳のジャスティン・クライファートやマタイス・デ・リフトらで、中堅世代にワールドクラスのタレントが育たなかったことが苦戦の原因となってしまった。チリ同様、2022年大会までに若手がどこまで伸びるかが大きなポイントになりそうだ。

この3国とタレントの質を比較することはできないが、これは日本代表も無視できない問題だろう。日本にとっては偉大な世代となった本田圭佑、長友佑都、岡崎慎司らの世代に続く選手がなかなか育たず、今の代表チームは誰が中心なのか分かりにくくなっている。今大会のアジア最終予選では浅野拓磨や久保裕也、井手口陽介らリオデジャネイロ五輪組にスポットが集まり、今も話題になるのは同じくリオ組の中島翔哉だ。本田らベテランと中島ら経験の浅い若手のちょうど中間となる世代が代表の中心になるのが理想形だが、日本も世代交代に遅れてしまった部分があると言えるだろう。

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