ブッフォンらベテラン再招集はイタリアの取るべき道か? カンナバーロは疑問「2010南アフリカ大会で……」

2018ロシアW杯出場を逃したイタリア photo/Getty Images

改革のために必要なのは若い力

2018ロシアワールドカップ出場を逃したイタリア代表は、復活へ向けて改革が迫られている。しかし、聞こえてくるのは代表引退も表明していたユヴェントスGKジャンルイジ・ブッフォン再招集案など、偉大すぎるベテラン勢の話題が中心だ。これに現在中国の広州恒大を指揮するファビオ・カンナバーロは疑問を抱いている。

カンナバーロはブッフォンとともにイタリアサッカー界を支えた名DFで、2006年にはドイツワールドカップ制覇を一緒に経験している。ブッフォンやダニエレ・デ・ロッシらベテランの実力は誰よりも認めているが、ベテランに頼ることが復活への正しい道とは感じていないようだ。

伊『Gazzetta dello Sport』によると、カンナバーロは「未だに聞こえてくるベテランの召集は正しい道には見えないね。私は2006年にドイツでこれ以上ない経験をしたことから、誰よりもブッフォンやデ・ロッシと繋がりがある。だけど我々は2010南アフリカ大会でベテランのチョイスがすでに機能しなかったことを理解している。この経験は我々に何かを教えてくれたはずだ」と語っている。
2010南アフリカワールドカップでもイタリアはカンナバーロら4年前の優勝メンバーを多く残していたが、ベテラン勢の衰えは明らかだった。結局はグループステージで敗退しており、ここから悪夢が始まったと言える。

8年前の時点でイタリアは学ぶべきだったのだろうが、今でもブッフォンやジョルジョ・キエッリーニらベテランの存在感が強い。改革のためには若い力を積極的に取り入れる必要があり、ベテランに頼るのは賢明な策とは言えないだろう。

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