モウリーニョはポグバよりこっちを気にすべき! 英紙が問題視するマンU”3つの問題”

マンUを指揮するモウリーニョ photo/Getty Images

組織的に問題ありか

ここ最近のマンチェスター・ユナイテッドは指揮官ジョゼ・モウリーニョとMFポール・ポグバの関係ばかり注目が集まるが、問題はそれだけではない。英『METRO』は、それ以上にモウリーニョが心配すべき問題が3つあると警告を発している。

1.安定感失った守備

モウリーニョはマンUの指揮官に就任してからの1年間で安定した守備組織を作り、2年目の今季はそれを軸に戦うはずだった。実際リーグ戦では開幕8試合で失点した試合が僅かに1試合のみで、7度もクリーンシートを達成する安定感があった。しかし、ここ最近はその安定感が消えている。1月のトッテナム戦では相手にキックオフゴールを許すなど集中力を欠き、先日のセビージャとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでもGKダビド・デ・ヘアのスーパーセーブがなければ無失点で終えることはできなかった。エリック・バイリーが負傷で起用できないことも関係しているが、モウリーニョはもう1度守備組織を構築し直すべきだろう。
2.マティッチのパフォーマンス低下

昨夏モウリーニョはチェルシー時代の教え子であるMFネマニャ・マティッチを引き抜き、中盤のボール奪取力を高めることを狙った。開幕当初はマティッチもその期待に応えていたが、同メディアは徐々に影響力が落ちてきたと指摘。マティッチのパフォーマンス低下もポグバの負担増加に繋がっているのではないかと見ており、ポグバの守備能力にスポットが当たっている原因の1つと分析している。タックルの勝利数だけで見ると、マティッチは今季リーグ戦で30回を記録しているが、これは全体で22番目の数字だ。1位のレスター・シティMFウィルフレッド・エンディディ(74回)、2位エヴァートンMFイドリッサ・ゲィエ(67回)、3位チェルシーMFエンゴロ・カンテ(54回)とは差がある。

マティッチにも疲労が溜まってきているのだろうが、ここでのボール回収精度が落ちれば必然的に失点のリスクは増える。それもマンUの失点が増えた原因の1つと言える。同メディアはチェルシーがマティッチを手放した理由が分かってきたとまで主張しており、パフォーマンスに納得していない。

3.機能しない攻撃

近年の補強でネームバリューはあるものの、タレント揃いの攻撃陣がほとんど機能していない。開幕直後はロケットスタートを切り、リーグ戦開幕7試合で21得点を奪っている。単純に1試合平均3得点の数字だ。ところが、その後の20試合では30得点しか奪えていない。1試合平均の得点数は半分の1.5点にまで落ちているのだ。今季のマンUは攻撃的で面白いと開幕直後はサポーターも手応えを掴んだだろうが、先日のセビージャ戦も内容は非常に退屈なものだった。

同メディアは今冬に加わったアレクシス・サンチェスもチームにフィットしていないと伝えており、攻撃は明らかに噛み合っていない。チームのベストイレブンも、どのシステムがベストなのかもはっきりせず、攻撃の形が見えないのも事実だ。モウリーニョは早急に修正すべきだろう。


同メディアはこの3つをポグバとの関係以上に大きな問題と分析しており、これを改善できなければモウリーニョの手腕が疑われることになる。特に開幕直後に比べて攻守両面で質が落ちているのは大きな問題で、2年目にも関わらずチームの形がはっきりしてこない。名将との地位を守るには、シーズン終盤戦に結果で証明するしかないだろう。

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