ユナイテッドだけでなくオシムヘンにも必要な移籍 地元紙が“両者にとって最適”と主張

ガラタサライでプレイしていたオシムヘン photo/Getty Images

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妥協の余地はあるか

地元紙『Manchester Evening News』は、ヴィクター・オシムヘンを「マンチェスター・ユナイテッドにとって完璧なストライカー」と評価する一方で、同選手にとってもユナイテッドは理想的な移籍先であるとの見解を示している。昨季はガラタサライへローン移籍をしていたが、その評価は今なお揺らいでいない。

ナポリがオシムヘンの売却を目指していることは周知の事実である。2024-25シーズンにレンタルで加入したガラタサライでは公式戦41試合で37ゴールと、リーグレベルの差を加味しても目を見張る結果を残しており、ユナイテッドの補強ターゲットとして理想的な存在だといえる。

それでも移籍が実現していない理由は、やはり高額な年俸要求にあると見られている。現在のユナイテッドは、ジム・ラトクリフ氏率いるイネオス体制下での財政規律を徹底しており、賃金構造を壊す動きには慎重だ。
とはいえ、昨季プレミアリーグで44得点に終わった現状を考えれば、ルベン・アモリム監督の抱える最大の課題はゴール力の欠如であることは明白。今夏の移籍市場が進行するなかで、ユナイテッドとオシムヘンの“相互依存”関係が強まれば、何らかの妥協点が見出される可能性はある。

ナポリとアル・ヒラルの交渉が破談となった今、オシムヘンにとってマンチェスター・ユナイテッドは、唯一と言っていい現実的な移籍先となりつつあるようだ。再建期にあるユナイテッドで中心的な活躍を見せることができれば、ナポリ時代に築いた評価をさらに上回る名声を手にすることも可能だろう。

まだ26歳という年齢ながら即戦力として計算できる点も魅力であり、若手中心の補強路線を掲げるユナイテッドにとっても、理にかなった補強となる。実際にマテウス・クーニャの獲得からも、クラブが即戦力の補強に動く余地があることは明らかである。

オシムヘンにとって、ユナイテッドは最もふさわしい新天地となり得る。クラブは得点源を必要としており、オシムヘンもキャリアの次章を切り開く環境を求めている。時間の経過が、両者に歩み寄りを促す鍵となるかもしれない。

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