三男・亀田和毅が王者レオに判定負け 接近戦で健闘するが無念の”亀田家最終章”

戦前の不利予想も大健闘を見せ戦い抜いた和毅 (写真:本人インスタグラムより)

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拮抗した展開に

亀田3兄弟の三男・和毅がIBF世界フェザー級王者アンジェロ・レオに0-2の判定で敗れ、兄・興毅氏に並ぶ3階級制覇を逃した。

これまでバンタム級とスーパーバンタム級で戴冠した和毅は現在33歳となった。5年10カ月ぶりの世界戦で”亀田家最終章”とのテーマを掲げ、並々ならぬ気持ちでこの一戦に臨んだ。しかし王者レオが見せた巧みなパンチのコンビネーションやスピードに対し、必死に対抗しながらもそれを上回ることができなかった。

試合序盤はレオのペースで始まった。動きのキレがよく、ジャブの差し合いでもタイミング良く二発目のストレートを上下しっかりと打ち分け、優勢に進める。
和毅も負けじと4回から打ち合いを仕掛け、圧力をかけて前に出る。5回にはカウンターの左ストレートをボディーにヒットさせ、6回以降はガードの上からでもフックやストレートを叩きつけ、巻き返しを図った。

和毅は果敢にしぶとく接近戦に持ち込み、圧力をかけ続ける。王者はそれでも自分の距離を見つけ、いいタイミングでパンチを繰り出していく。和毅も時折、ボディーや顔面にヒットさせるが、ぐらつかせるまでにはいかない。そして手数でも王者が上回った。

ただ、まだどちらも気迫がこもり、一発で沈められそうな力のこもったパンチを出し続け一進一退の状況が続く。そしてその状況が変わらないまま12回が終了。判定は115-113、116-112でジャッジ二人がレオを支持し、一人は114-114だった。

試合前、トレーナーを務める父・史郎氏は「みんなが思う和毅をリングで出してほしい。これで出されへんかったら、和毅も最後や」と語っていた。

果たして和毅は本当にこの言葉通り、現役引退を選ぶのか、それとも新たな挑戦へと舵を切るのか。今後、彼の動向はもちろん、長男の興毅氏の発言にも注目だ。

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