ヴィニシウス、ロドリゴ、ハフィーニャらブラジルの前線は今も世界最強クラス? 代表OBはアンチェロッティがバランスを取ってくれると期待

ブラジル代表を指揮することになったアンチェロッティ photo/Getty Images

タレント力は今でも健在

2026ワールドカップへ向け、ブラジル代表はカルロ・アンチェロッティを指揮官に迎えた。本番までは1年しかないが、ミランやレアル・マドリードなどクラブで多くの成果を残してきたアンチェロッティはセレソンをどう変えるのだろうか。

ブラジル代表はそのほとんどの期間を自国の監督で戦ってきたが、今回はイタリア人監督のアンチェロッティを招聘することを決断した。最近はブラジル人監督が育っていないことも問題視されているが、果たしてアンチェロッティの招聘は吉と出るのか。

かつてレアル・マドリードでもプレイし、1990年と1994年にワールドカップにも出場した元ブラジル代表のリカルド・ローシャ氏は、アンチェロッティが上手くバランスを取ってくれるはずと期待を口にしており、外国人監督でも問題ないとの考えだ。

「ブラジル代表の監督はブラジル人であるべきだと常に思ってきた。今一番好きなのは、レナト・ガウショ(フルミネンセ)だ。だが、アンチェロッティは素晴らしい選択肢だと思う。代表チームに厳格なタイプの指揮官はいらないと思う。ヴィニシウス、ロドリゴ、ハフィーニャ、こんなに多くの優秀な人材がいるのになぜチームが機能しないのか。アンチェロッティは選手に必要な経験をもたらせる。彼は選手たちとコミュニケーションを取るのが好きだ。それが良いことだと思う」

「ブラジルはネイマールの復活にも努めないといけない。彼もまた素晴らしい選手だし、アンチェロッティなら彼とも話せると思う。エンドリックもまだ若いが、私は彼に大きな信頼を寄せている。将来性と実力を兼ね備えた選手をこれほど多く擁する代表チームは世界中のどこにも存在しないよ」(『SPORT』より)。

アンチェロッティはヴィニシウス、ロドリゴ、エンドリックとはレアルで仕事を共にしており、ハフィーニャも今季はバルセロナで絶好調だ。ネイマールはまだ万全の状態には程遠いが、セレソンの精神的支柱ではある。ローシャ氏の言葉通り今のセレソンも十分なタレント集団と言えそうだが、アンチェロッティは前線の最適解を見つけられるか。

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