グリーリッシュの中盤起用は大成功か パス成功率98%、3本のキーパスなどペップ・シティの“テンポ”をコントロール

中盤で存在感を見せたグリーリッシュ photo/Getty Images

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デ・ブライネ、ペップが称賛

プレミアリーグ第14節でノッティンガム・フォレストと対戦し、3-0の勝利を飾ったマンチェスター・シティ。

公式戦8試合ぶりとなる勝利を飾ったこの試合、共に1ゴール1アシストを記録したケビン・デ・ブライネとジェレミー・ドクの活躍が目立ったが、陰でチームを支えた存在を忘れてはいけない。ジャック・グリーリッシュだ。

左ウイングが本職のグリーリッシュだが、この試合はインサイドハーフとしてスタメン出場。デ・ブライネ、イルカイ・ギュンドアンと共に中盤に配置されたが、グリーリッシュは新たな可能性を見せた。『SofaScore』のデータによると、グリーリッシュはこの日、58本中57本のパスを成功させ、成功率は98%を記録。さらにタッチ数もギュンドアン(93回)、ルベン・ディアス(92回)に次ぐ77回(アケと同じ)を記録し、多くのプレイに関わった。またキーパスもデ・ブライネ(4回)に次ぐ3本を記録しており、ロングボールも2本とも成功させている。
グリーリッシュがシンプルにボールを散らすことで、この日のシティにはロドリが欠けてから見られなかったリズムが生まれており、持ち前の失わないキープ力と共にパスでチームをコントロールした。そんなグリーリッシュの働きにペップ・グアルディオラ監督も満足しており、シティの公式で次のように称賛した。

「本当に良かった。彼は中盤でプレイし、多くのことに関わっていた。次の試合で、もし彼をそのポジションで起用することになれば、最終3分の1で活躍し、ゴールやアシストなど決定的な役割を果たせるだろう」

「我々のサッカーは常に中盤から組み立てられる。その質とテンポが、我々のプレイの仕方を決める。我々は試合をコントロールし、ジャックが試合のペースを握った。加速するタイミングとコントロールするタイミングを、彼は本当にうまくやってくれた。彼の活躍はとても嬉しいよ。私は彼のクオリティを知っている。彼は守備的MFでプレイする能力があり、ボールをキープし、ラインを突破し、冷静でいられる資質を持っている」

さらに中盤でコンビを組んだデ・ブライネもこの試合のグリーリッシュのパフォーマンスに感銘を受けているようだ。

「ジャックは試合のテンポをコントロールすること、ボールをキープすることがとてもうまい。彼からボールを​​奪い取ることは本当にできないし、プレイをスムーズに進める。それが彼の長所だ」

「おそらく、サイドにいる選手たちと比べると、彼はその点で非常に優れている。もう少しコントロールが必要だったと思うが、ベルナルド、グンド、そして私を中央に配置し、ジェレミーという異なるタイプの選手を起用することで、彼はそれを可能にした。チームとして良いパフォーマンスをしたと思うが、ジャックは特に優れていたと思う」

ロドリ、そしてコバチッチが負傷している今、ペップ・シティの中盤は改善点の1つではあったが、グリーリッシュの起用は成功だったと言えるだろう。守備面でも献身的で11回中7回のデュエルに勝利し、決定機をスライディングでブロックするシーンもあったグリーリッシュはペップ・シティ復調の鍵を握る1人となりそうだ。


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