レンガ職人からユヴェントス、そしてアズーリへ 6部から這い上がった “苦労人”が目指すレジェンド越えへの挑戦

ナポリ戦で決勝ゴールを決めたガッティ photo/Getty Images

ユヴェントスの守備の要に

ユヴェントスにはかつて、アンドレア・バルザッリ、レオナルド・ボヌッチ、ジョルジョ・キエッリーニという歴代トップクラスのCBが揃っていた。

バルザッリ、キエッリーニは引退し、ボヌッチは現在ドイツのウニオン・ベルリンでプレイしており、ユヴェントスのディフェンスラインも新時代に突入している。

そんなユヴェントスのディフェンスラインの中で、6部からキャリアをスタートさせ、雑草魂で這い上がってきた選手がいる。DFフェデリコ・ガッティだ。25歳という年齢であるが、同選手のキャリアは順風満帆ではなかった。
2015年にプロモツィオーネ(6部相当)のパヴァローロでキャリアをスタートさせ、そこから1部ずつステップアップを果たし、2022年1月にユヴェントスへの移籍が決まった。また父親の失業を受け、17歳で高校を辞めてレンガ職人など大工の仕事をしながらアマチュアでプレイしていた苦労人だ。

英『The Athletic』では、「元レンガ職人のフェデリコ・ガッティはユヴェントスの新たなヒーローとなった」というタイトルで同選手のこれまでのキャリアに注目している。

同メディアは、かつて家具職人をしながらセミプロでサッカーをし、ユヴェントスとの親善試合で見出されたモレノ・トリチェッリ氏と姿を重ねており、ガッティのキャリアはまるでおとぎ話のようだと伝えている。トリチェッリ氏はその後、ユヴェントスで3回のリーグ制覇やCL制覇など数々のタイトル獲得に貢献したユヴェントスのレジェンドの1人だ。

25歳ながらもさまざまなカテゴリーを経験し、這い上がってきたガッティのメンタリティがユヴェントスにもたらすものは大きいだろう。今シーズンは13試合に出場し3ゴールをあげている同選手。ナポリとの重要な試合でも点を決めており、チームに欠かせない選手となっている。

イタリア代表のメンバーにも名を連ねるガッティは、レジェンドDFを多く輩出してきたユヴェントスでレジェンドらを超える選手となれるのか注目だ。

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