6日、トッテナムはスコットランドのセルティックからアンジェ・ポステコグルー監督の招聘を発表した。
この話題が出た頃より、注目されてきたのがセルティックでプレイする日本人選手たちだ。
横浜F・マリノスでも仕事をしてきたポステコグルーは、その経験からセルティックに多くの日本人選手を迎え入れた。トッテナムでも同じ路線を取るのではとの見方があるのだ。
最も話題に出ていたのは、今季のスコットランド国内リーグ得点王に輝いたFW古橋亨梧だ。FWハリー・ケインに退団の話題があり、その代役候補として古橋の名前が候補に挙がっていたのだ。
しかし、トッテナムに最も必要なのは古橋ではなく、MF旗手怜央なのかもしれない。
英『90min』は『ポステコグルーがスパーズに連れて行くかもしれない4人』と題した特集を組んでおり、その中でも旗手の特性が今のスパーズに必要だと説いている。
「ポステコグルーは継続的に4-3-3を使用しており、トッテナムでも同様のシステム採用が予想される。トッテナムの中盤にベンタンクールはいるが、現在のトッテナムにはボック・トゥ・ボックスでプレイできる8番タイプがほとんどいない。この役に最も適しているエンドンベレとロ・チェルソはこの夏にチームを去るかもしれない」
残る3人にはFWジョタ、DFカール・スターフェルト、そして古橋の名前が挙げられているが、古橋がいきなりスパーズで主役になれるかについては疑問視している。
「移籍の準備は出来ているように見えるが、ケインの後継者には程遠い。ジョタやスターフェルトと同様に、トッテナムに連れて行く場合はサブ的な役割から始める方が適しているだろう」
やはりセンターフォワードはチームの軸であり、ましてやケインの後釜は簡単に務まるものではない。ケイン級の貢献度を望むなら、ワールドクラスのストライカーを連れてくる必要がある。古橋がそのタスクをこなせるかは疑問もある。
旗手の場合は、セントラルMFとして今のスパーズに欠けているものをプラスする存在として期待できる。サイドバックなど複数ポジションをこなせるのも強みで、起用法には幅がある。
古橋より若い25歳という点も魅力で、旗手の方がスムーズにポステコグルー・トッテナムに馴染めるかもしれない。