“6500万ポンド未満”で揃えた4バックでプレミア最少失点チームに ニューカッスルの大当たりな補強戦略

安定した守備を軸に勝ち点を稼ぐニューカッスル photo/Getty Images

スペインの未来背負うFWをどう伸ばす

リーグ戦21試合を消化した段階で12失点。ニューカッスルがプレミアリーグ最少失点チームになると予想していた人がどれだけいただろうか。

ニューカッスルは堅い守備を軸にプレミアリーグ4位につけており、10勝10分1敗と負けないチームに仕上がっている。やや引き分けの数は多くなっているが、長期のリーグ戦では負けずに勝ち点1を稼ぐことも重要だ。4位のニューカッスルにとってチャンピオンズリーグ出場権獲得は現実的な目標となってきている。

米『ESPN』が称えたのは、6500万ポンド未満で揃えた4枚の最終ラインだ。
まずは2018年よりチームで戦うスイス代表DFファビアン・シェアだ。長く代表でプレイしてきた実力者だが、ニューカッスルはシェアを360万ポンドで獲得している。

他の3人は比較的最近揃えられた選手たちだ。昨年の冬にアトレティコ・マドリードから獲得したサイドバックのスペシャリストであるキーラン・トリッピアー(1260万ポンド)と、200cmと圧倒的なサイズを持つレフトバックのダン・バーン(1350万ポンド)、そして昨夏にはミランなども興味を示していたオランダ人DFスフェン・ボットマン(3300万ポンド)をリールから引き抜いた。

ボットマンの移籍金はやや高額となっているが、それでも現代の移籍市場から考えればバーゲンと言っていい価格だ。この4枚を軸にニューカッスルの守備は堅く保たれており、4人を揃えて6500万ポンド未満は理想的な補強だ。現代ならば1人の選手に6000万ポンド近い移籍金が必要となることも珍しくない。

このままプレミア最少失点チームでシーズンを駆け抜けるのか。この堅守を築いた指揮官のエディ・ハウを含め、ニューカッスルの補強戦略は見事にヒットしている。

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