コンテ就任で光が届くも…… 再びベンチ要員となってしまったトッテナムの小さな魔術師の現状

コンテ政権での復活は一瞬だった、ハリー・ウィンクス photo/Getty images

ベンタンクールにはかなわなかった

今夏に招聘したヌーノ・エスピリト・サントを解任し、アントニオ・コンテを呼んだトッテナム。これが大当たりであり、直近のリーグ戦では4勝1敗と好調を維持している。そのコンテが着手したのはシステムの変更だけではなく、くすぶっていた既存戦力に目を向けている。それでDFベン・デイビスが復調しており、3バックの左で出場機会を得ている。

MFハリー・ウィンクスもデイビス同様にベンチではなく、スタメンで試合に臨むようになっており、ピエール・エミール・ホイビュルクやオリヴァー・スキップと共に中盤でプレイしていた。復帰後の評価は高く、完全復活と思われたが、冬の移籍市場で加わったロドリゴ・ベンタンクールにポジションを奪われてしまっている。

ウィンクスとベンタンクールの違いとして挙げられるのは、安定感だ。ウィンクスも悪くはないのだが、凡ミスが目立つことが多く、不安定さが指摘されていた。その点、ベンタンクールはミスなく、中盤で輝いており、配球面、守備面でウィンクスを上回っている。ウィンクスとしては一時的な台頭であり、今では再びベンチ要員に戻ってしまった。

英『Football 365』によればそんなウィンクスに対し、クリスタル・パレスやサウサンプトンが興味を示しているという。特にパレスはコナー・ギャラガーが来季チームを離れることは確定事項であり、そこでウィンクスに目を向けたのだろう。セインツは以前からウィンクスに興味を持っており、昨シーズンにはオファーを考えていたという。

26歳とまだ衰えるには早いウィンクス。持っている能力は確かであり、安定感が加われば十分にプレミアで通用するレベルにある。パレス、セインツ共に面白いサッカーを展開しており、移籍失敗とはならないはずだ。

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