左サイドバックで活躍を見せるツィミカス
リヴァプールはFAカップ5回戦でノリッジと対戦して2-1で勝利した。今試合で南野拓実の先制ゴールの起点となった男がコスタス・ツィミカスだ。左サイドバックで先発した彼の台頭がリヴァプールの課題を解決している。
先制点の欲しいリヴァプールは27分、左サイドでオーバーラップしたツィミカスがクロスを供給する。ボールを受けたディボック・オリギから最後は南野がシュートを決めてゴールネットを揺らした。
先制点の起点となったツィミカスは、リヴァプールが課題としてきた左サイドバックのバックアッパーという課題を解決した。チームにはアンドリュー・ロバートソンという絶対的なDFが存在している。昨年までは彼がフル稼働を続けることで、左サイドバックのクオリティを高めてきた。
しかしロバートソン不在時には本職ではないジェイムズ・ミルナーが務めることとなり、攻撃力の低下が懸念されていた。ツィミカスの台頭によって攻撃力のクオリティを落とさずにロバートソンを休ませることも可能だ。昨季加入初年度は怪我の影響もあり、公式戦7試合の出場にとどまったツィミカスだが、今季はロバートソンの離脱が増えた影響で、公式戦で16試合に出場。3アシストを記録している。
ツィミカス個人としての課題は守備の部分だろう。今シーズンの開幕頃に比べると、改善されてきたディフェンスだが、いまだに左サイドからピンチを作る場面も少なくない。攻守両面において今後もリヴァプールで成長を遂げていくことだろう。