マンUはもっとデパイを活かせなかったのか? 英紙が嘆くフランスでの躍動ぶり

リヨンで活躍するデパイ photo/Getty Images

リヨンで才能を証明

マンチェスター・ユナイテッドはFWメンフィス・デパイをもっと活かせなかったのだろうか。2015年夏にPSVから大きな期待を背負ってマンUに加わったデパイだが、なかなか結果が出せないままアントニー・マルシャルやマーカス・ラッシュフォードら若手にポジションを奪われてしまった。2017年1月には出場機会を得るべくフランスのリヨンに移籍しており、デパイのプレミアリーグ挑戦は失敗と考えていいだろう。

しかし、デパイはリーグ・アンの舞台で確かな結果を残している。2-1で勝利した1月のPSG戦では後半ロスタイムにゴールを決め、先日のヨーロッパリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグ・ビジャレアル戦でも途中出場からサンダーボルト弾と称賛された衝撃的なゴールを決めている。才能は確かで、マンUがこれを活かせなかったのは実にもったいない。

英『FourFourTwo』によると、リヨンのジャン・ミシェル・オラス会長はデパイについて「彼は愛を必要としていたんだ。彼はいつだって試合に変化をもたらせる。PSG戦でやったようにね」とデパイの実力を評価している。リヨンにとってデパイの獲得は成功と言えるはずだ。
一方デパイもマンUの2年目に出場機会をもっともらえれば結果を出せたはずと考えていたようだ。デパイは以前仏『L'Equipe』に対し、「1年目はチームに十分貢献できなかった。だけどプレミアで成功するには1年は必要だと考えていた。あそこは世界で最もプレイスピードが速いからね。2年目は自信を取り戻していたけど、プレイできなかった。鏡で自分を見て何度も問いかけたよ。僕は不十分なのか?と。あれはタフなことだった。ポジティブでいるにはメンタルを非常に強くしておかないといけない。あの経験が今の僕の成長に繋がっているんだ」と語っている。

自信が戻っていたのであれば、もっと出場機会を与えれば2年目は活躍してくれたかもしれない。現在デパイがつけた背番号7はアレクシス・サンチェスが背負っているが、年齢を考えるとデパイにブレイクしてほしかったのが本音だろう。英『Manchester Evening News』は現在のデパイの活躍から「なぜマンUは活かせなかったのか?」と嘆いており、マンUには後悔もあるはずだ。

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