シャビ・アロンソ原宿で語る 日本サッカーにもアドバイス「いい子になってはダメ」

森保一監督(右)と握手を交わすシャビ・アロンソ氏(左)

森保監督との特別対談が実現

『アディダス・フットボール』は30日、サッカーショップKAMO原宿にて、元スペイン代表MFシャビ・アロンソ氏とU-21日本代表の指揮官を務める森保一監督を招き、スペシャルイベントを開催した。

今回のトークセッションでは「クリエイティビティ(創造性)」がテーマ。アロンソ氏は「それは才能の一つ」であると前置きした上で「それを活かすためにチームプレイがある。周りがどれだけ理解してくれているかが重要」と語り、サッカーに欠かせない重要なものだとした。

現役時代に、長短のパスを自在に使い分けるパス・マスターとして名を馳せたアロンソ氏。「自分の良さは、パスの出し方と精度。皆が予想していないところに出すことです。プレイの流れ、試合展開を読みながら出していました」と、自らのクリエイティビティについても語っている。
現役を引退し、現在は監督業に進んでいるアロンソ氏は、「自分のアイデアをどう伝えるか。監督の方が大変です」と話す。自分のサッカー観を後進にどう伝えるか、そのことが選手時代と違う、新たな日々のチャレンジとなっているようだ。森保監督から「育成段階では、どのような声かけをして、どうやって向上心を持たせていますか」と質問が飛ぶと、「自分は注意されることが好きでした。その方が、しっかり見られていると思ってやる気が出たのです。しかし、そうでない人もいる。自分をちゃんと見てくれていると、選手が感じられることが大事なのではないでしょうか」と、指導者らしい回答を返していた。

さらに、話は日本サッカーの強化にも及んだ。日本代表がクリエイティビティを高めるために、アロンソ氏はリスクを恐れず、勇気を持つことが大事と説く。

「組織的であることや、精度は大事です。でも選手は指示を守るだけでなく、”やんちゃ”でなくてはいけない。勇気を持って、チャレンジすることが大事です。いい子をやっているだけではいけませんね」

このほか、招待客の少年からもメンタルの整え方を問われ、「良い質問だね」と返して会場を和ませたりと、終始穏やかな表情を見せていたアロンソ氏。森保監督も得るものがあったようで、「今日いらしてくださった皆さんがアロンソさんの話を真剣に聞いているように、一語一句聞き逃さないような姿勢で選手から見てもらえるような指導者になりたいです」と語っていた。

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