ザックからハリルへの4年で日本代表は大きく変わった コロンビア紙は4年前のチームとは違うと警戒

4年前はハメスに振り回された日本 photo/Getty Images

4年前と同じようにイージーに勝てるか疑問

2018ロシアワールドカップでグループHに入った日本代表は、グループ初戦でコロンビア代表と対戦することが決まった。コロンビアといえば前回の2014ブラジルワールドカップのグループステージ最終戦で日本と対戦し、その際は4-1で日本を蹴散らしている。コロンビアの選手、サポーターは今回も日本に勝てるとの確信を持って臨んでくるだろう。少なくとも日本のことを恐れてはいないはずだ。

しかし、コロンビアのメディア『El Tiempo』は日本がこの4年で大きく変わっていると警戒している。4年前の日本はアルベルト・ザッケローニの下でポゼッションを軸とした攻撃的なサッカーを志向しており、そのスタイルの下で香川真司や本田圭佑、遠藤保仁らが躍動した。親善試合ではベルギー代表を撃破したことまであり、日本のサポーターに好まれやすいスタイルだったのは間違いない。

一方で、現在指揮を執るヴァイッド・ハリルホジッチは全く異なるスタイルを好んでいる。11月のブラジル、ベルギーとの親善試合でも守備が優先され、あまりポゼッションすることにこだわっていない。ボールを奪えば素早く縦に展開することが1つの狙いだ。
このスタイルを同メディアは日本が好むものではないと伝え、香川や本田、岡崎慎司が前回の代表招集から外れたことも取り上げている。また11月のブラジルとの親善試合に出場した川島永嗣、長谷部誠、長友佑都らは4年前のコロンビア戦にも出場していた選手だが、「日本のやり方は全く異なっている」と違いにも言及。ハリルホジッチの下で違うスタイルを志向していることを少しばかり警戒しているようだ。

しかもハリルホジッチは2014ワールドカップで決して強豪国ではないアルジェリア代表をベスト16に導いた実績があり、不気味な存在に映るだろう。同メディアもハリルホジッチが混乱気味だったアルジェリアを上手くまとめて成功に導いたことに注目している。4年前はコロンビアが大勝する楽な展開となったが、ハリルジャパンがそれと同じになるとは限らない。コロンビアの方が格上なのは間違いないが、4年前に完敗を喫したからと怖がりすぎる必要はないのかもしれない。

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