数値が示すレアル・マドリードの劇的変化 シャビ・アロンソ体制に内部からも驚きの声 「インテンシティーが半端ない」

選手に指示を出すシャビ・アロンソ監督(右) photo/Getty Images

規律とハードワークの徹底

新指揮官としてレヴァークーゼンからやって来たシャビ・アロンソ監督にとって現在開催中のFIFAクラブワールドカップ2025は初陣であり、彼がレアル・マドリードをどのように指揮するのかは、同大会に関するトピックスの一つだった。

グループステージを首位で通過し、決勝トーナメントではユヴェントス、ボルシア・ドルトムントを撃破して準決勝進出を決めたここまでの戦いぶりを見る限り、シャビ・アロンソ監督の就任によってレアルに大きな変化が生まれたことが分かる。

チームが前後に分断されていた昨シーズン後半と比べてチーム全体がコンパクトな状態を保ちながら全員で守備を行うようになり、敵陣でボールを失えばヴィニシウス・ジュニオールら前線の選手達も素早い切り替えからの即時奪回をめざすなど、シャビ・アロンソ監督によってレアルは規律とハードワークを重視するチームになっている。

プレイスタイルの変化は、データからも読み取れる。スペイン紙『AS』によれば、準決勝のドルトムント戦でのレアルの守備機会は237回を数え、ドルトムントの178回を圧倒。さらにラウンド16のユヴェントス戦でもレアルは計234回ものプレッシングを仕掛けている。また、ここまでの総走行距離も551㎞に達していて、パリ・サンジェルマン(同560㎞)と比べても遜色ない。

『AS』は、こうした変化はレアルのチーム関係者から「インテンシティー(強度)が半端ない」と評されるトレーニングを課し、選手に対してはキリアン・ムバッペらスター選手であっても他と平等に扱う姿勢を徹底しているシャビ・アロンソ監督がもたらしたものだと分析している。

そのレアルは9日(現地時間)にパリ・サンジェルマンとのクラブワールドカップ準決勝を控えている。今の彼らならパリ・サンジェルマンに勝っても全く不思議ではないが、果たして現欧州王者相手にどのような戦いぶりを見せるのだろうか。

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