欧州以外のクラブも頑張っている
現在アメリカで開催中のクラブワールドカップ2025については、欧州勢の『本気度』について疑問の声もある。欧州の激しいシーズンが終わった直後の大会ということもあり、選手たちには疲労も残っているだろう。
その部分は考慮すべきではあるが、英『Sportsmole』は「欧州のクラブは過大評価されていたのではないか?」とここまでの戦いをまとめている。
CWCはベスト8が出揃ったが、ここまではインテルを撃破したフルミネンセ(ブラジル)をはじめとした南米勢、マンチェスター・シティを撃破したベスト8入りを決めたサウジアラビアのアル・ヒラルなど、他大陸のクラブの奮闘も目立っている。
特に南米のクラブに関しては過小評価されてきたところがあり、同メディアは他大陸のクラブも欧州の強豪と互角に戦えることを証明する大会になっているのではないかと力関係に注目している。
「ここまでの結果を見ると、欧州のクラブが過大評価されているのではないかとの疑問が湧いてくる。中でも南米のサッカーが過小評価されているのは確かだろう。主な理由としては、南米のサッカーが普段ほとんど観戦されていないという露出の少なさが挙げられる。ブラジルやアルゼンチンのトップクラブにはトップリーグでプレイできるだけの実力者がいるが、欧州の生活への順応問題や自国でのプレイを好む選手もいる。バイエルンと激闘を演じたフラメンゴにも欧州でキャリアを積んだエリック・プルガル、ジョルジーニョ、そして欧州でプレイしたことがない南米の現役選手の中では間違いなく最高クラスの選手であるジョルジアン・デ・アラスカエタがいた」
「フルミネンセはやや小規模なチームだが、守備には元ブラジル代表の主将チアゴ・シウバがおり、インテルを撃破したゲームではチーム力が個々の能力を上回ることを証明した。アルゼンチンのボカ・ジュニアーズとリーベル・プレートは期待を裏切る結果だったかもしれないが、それでもグループステージでは欧州の強豪を相手に健闘していて、彼らはチャンピオンズリーグでプレイしても違和感がないはずだ」
前述の通り欧州勢の本気度は考慮するべきだが、南米クラブやアル・ヒラルのように一発勝負であれば互角に戦えるチームが他大陸にあるのも事実。今回の拡大されたCWCではそれが証明されたと言える。欧州勢が過大評価されているというのは酷かもしれないが、他大陸のクラブが過小評価されていたところがあるのは確かだろう。
今後CWCを重ねることで、欧州VS他大陸の戦いはさらなる盛り上がりを見せるかもしれない。それは大会を盛り上げる要素となるはずで、フルミネンセやアル・ヒラルの奮闘ぶりを見た南米やアジアのクラブは勇気をもらっていることだろう。