それでも古橋はスタメンから外せない レンジャーズと勝ち点並んだセルティックに勝負の時「問題は古橋本人というより……」

セルティックでプレイする古橋 photo/Getty Images

今季は古橋の得点ペースが伸びない

スコットランドの絶対王者セルティックは王座を守れるだろうか。カギを握る選手の1人がFW古橋亨梧だ。

古橋は昨季のリーグ得点王だが、今季はここまでリーグ戦8ゴールとペースが鈍い。指揮官がアンジェ・ポステコグルーからブレンダン・ロジャーズに変更した影響も大きいはずで、今季のセルティックはやや苦戦気味と言える。

2024年に入ってから、まだ古橋はリーグ戦で得点を決めていない。今月3日のアバディーン戦はチームも1-1のドローで終えており、24試合消化時点でライバルのレンジャーズと勝ち点が58で並んでしまっている状況だ。7日にはアウェイのハイバーニアン戦に臨むが、もう勝ち点は落とせない。
英『The Celtic Star』は、ペースがが上がらずとも古橋をスタメンから外すことは出来ないとの見方を示しており、チーム全体で古橋をどう活かすかに焦点を当てている。残念ながらカタールで開催されているアジアカップ2023に参戦していたMF旗手怜央が負傷してしまったが、FW前田大然の復帰は大きな力となるだろう。前田も古橋を活かすキーマンの1人だ。

「古橋は2022年の夏にクラブと契約して以来、スコットランドでセンセーションを巻き起こしている。しかし、今季の彼は公式戦で11ゴールに留まる。悪くない成績ではあるが、彼自身の高い基準から見れば物足りない。監督の交代とプレイスタイルの変化によるものが影響しているかは議論の余地があるが、今季はこれまでの姿ではない」

「問題は古橋本人というより、彼へのチャンスメイクが不足しているところにある。変化が必要なポジションは、ウイングだ。ルイス・パルマ、リエル・アバダはここ数週間調子が悪かった。彼らは本来のパフォーマンスを発揮できていなかった。戻ってきた前田がプレイできる状態かは見てみる必要があるが、アジアカップで戦っていたことを考えればフィットネスそのものは問題にならないはずだ。前田はサイドでより多くのエネルギー提供してくれることだろう」

エリア内で勝負する古橋の得点感覚をどう活かすかは今季議論され続けているテーマで、その部分を解決できれば得点数は増えていくはず。ライバルのレンジャーズがペースを上げていることを考えれば、これ以上の取りこぼしは許されないが、セルティックと古橋は終盤戦へペースを上げられるか。

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