“34歳”の今はセンターバックとして新境地 ベルギー黄金世代・ヴィツェルを支える『判断力』

アトレティコで活躍するヴィツェル photo/Getty Images

スピードよりも判断速度が重要と語る

ベルギー黄金世代と呼ばれた選手たちの中でも、1、2を争う安定感の持ち主かもしれない。

34歳の今もアトレティコ・マドリードで充実の時を過ごすのは、MFアクセル・ヴィツェルだ。

ロシアのゼニトや中国でもプレイしたヴィツェルは欧州5大リーグへ出てくるのが少々遅れたが、2018年から4年間をドイツのドルトムント、そして昨夏にアトレティコへと移籍。
アトレティコでの大きな変化は、ポジションをセンターバックへ移したことだろう。ボランチを本職としていたが、アトレティコではセンターバックに入る機会が増えている。186cmのサイズに加え、セーフティなパスワークが魅力のヴィツェルはすぐにセンターバックの役割へ適応することになり、アトレティコで充実の時を過ごしている。

スペイン『as』によると、ヴィツェルは何よりも『判断力』を重視していると語る。あまりスピードのある選手ではないが、判断速度を高めてセンターバックの役割をこなしているのだ。

「頭を使ってプレイするようにしている。サッカーはスピードや体格だけを競うものではないからね。頭の使い方も非常に重要だ。僕にとって最も危険なのは、スピードのあるFWと対戦することだ。自分の強みがスピードにないことは分かっている。僕はそれほど速いプレイヤーではないけど、最も重要なことは頭の回転が速いことだ」

そうしたクレバーな部分もセンターバックで成功できている理由だろう。今年5月にはベルギー代表からの引退を表明したが、実力的には今も代表でプレイできるだろう。パフォーマンスには安定感があり、判断力を重視するヴィツェルは長くトップレベルで活躍できる選手と言えそうだ。

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