リーグ・アンにテクニシャンなスペイン人選手は合っていない? PSGが獲得したアセンシオに疑問の声も

レアルからPSGへ向かうアセンシオ photo/Getty Images

PSGはスペイン人選手を好んで補強しているが……

毎年のように大物を補強してきたパリ・サンジェルマンだが、特長的なのがスペイン人選手の多さだ。今夏にはレアル・マドリードからFWマルコ・アセンシオを獲得しており、アセンシオもスペイン代表の選手だ。

振り返ると、スペイン人選手の積極補強が始まったのは2016年だ。この年は、同じくレアルからFWヘセ・ロドリゲスを獲得。2017年にはレアル・ソシエダからDFユーリ・ベルチチェ、2018年はバイエルンDFフアン・ベルナト、2019年はセビージャからMFパブロ・サラビア、マンチェスター・ユナイテッドからMFアンデル・エレーラ、セビージャからGKセルヒオ・リコ、2021年にはレアルを離れたDFセルヒオ・ラモス、2022年にはナポリからMFファビアン・ルイス、バレンシアからMFカルレス・ソレール、そして今年はアセンシオだ。

ただ、大ヒットと呼べる選手は少ない。ヘセもまったくヒットせず、エレーラやベルナトも脇役的印象が強い。ラモスは年齢の影響もあってか怪我が続き、今季限りでクラブを離れることが決まっている。
昨夏に加わったファビアン・ルイスとソレールに関しては判断を下すには早すぎるが、仏『Foot Mercato』は過去の事例からスペイン人選手はリーグ・アンの環境に合っていないのではと分析している。

理由としては、リーグ・アンがかなりフィジカルバトルの激しいリーグ環境だからだ。これはバルセロナからパリ・サンジェルマンへ向かったFWリオネル・メッシも1年目に苦労した部分で、スペイン人選手はフィジカルよりもテクニックに強みを持つ選手が多い。今夏パリに加わるアセンシオもパワーやスピードで勝負するタイプのアタッカーではない。

リーガ・エスパニョーラやスペイン代表で活躍していたとしても、リーグ環境に合わなければ苦労するものだ。果たしてアセンシオはリーグ・アンの環境に適応できるのか。テクニックは申し分ないが、課題はフィジカルバトルだ。

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