にわかに囁かれているユリアン・ナーゲルスマン氏のトッテナム行き。ナーゲルスマン氏もトッテナムに悪い印象を抱いていないようだ。
2021年からバイエルン・ミュンヘンの指揮官を務めていた35歳のナーゲルスマン氏。1シーズン目の昨季は期待に応えてしっかりとリーグ優勝を果たし、2シーズン目の今季もチャンピオンズリーグで無事ベスト8まで勝ち上がるなど結果を残していたが、20日に行われたブンデスリーガ第25節バイエル・レヴァークーゼン戦で2-1の敗北を喫した。現在彼らはドルトムントに勝ち点を1上回られている状況で、リーグ首位の座を明け渡している。
嫌な流れで3月下旬のインターナショナルマッチ・ウィークに突入したバイエルンは、ナーゲルスマン氏を解任しトーマス・トゥヘル氏を後任に据えるという決断を下した。こうなると気になるのがフリーとなったナーゲルスマン氏の今後であり、アントニオ・コンテ監督に退任の気配があるトッテナムなどが候補に浮上している。
英『Sky Sports』によると、ナーゲルスマン氏は次の仕事を始める前に少し考える時間が欲しいという意向を持っているようだが、彼がトッテナムとの話し合いに前向きだとも同メディアは伝えている。そして、ナーゲルスマン氏とトッテナムが以前から築いていた関係も取り上げている。
ナーゲルスマン氏は2019年に応じたインタビューの中で、マウリシオ・ポチェッティーノ時代のトッテナムの試合を観ていたことを明かしていたという。「彼のチームは観客として見ていて素晴らしかった」というコメントを残していたようだ。また、指揮官がジョゼ・モウリーニョ監督に代わってからもトッテナムのことを気にかけていたようで、トッテナム時代のモウリーニョ監督の記者会見について「大好きだ」という感想を述べていた。
プレミアリーグビッグ6の一角を率いるというのは、ナーゲルスマン氏にとっても意欲的な挑戦となりそうだが、一体どのような未来が待っているのか。コンテ監督の進退も含め、今後のトッテナムの監督人事には要注目だ。