プレミアがレッド20枚、リーガは驚異の“94枚”…… 退場者ゼロの週がない大荒れリーガの問題

マドリード・ダービーではコレアが一発退場に photo/Getty Images

前節もリーガは大荒れに

2月の24日から28日にかけて行われたリーガ・エスパニョーラ第23節。今節もまたリーガでは退場者が目立ってしまった。

例えば1-1の引き分けに終わったレアル・マドリードVSアトレティコ・マドリードのダービーマッチでは、64分にアトレティコFWアンヘル・コレアが相手DFアントニオ・リュディガーに肘打ちしてしまい、一発退場に。スローイン時のポジション争いで起きたトラブルだが、今はVARもある。レッドカードは仕方がないか。

他にもカディスVSラージョの一戦ではラージョDFアレハンドロ・カナテが後半アディショナルタイムに2枚目のイエローを受けて退場。
エルチェVSレアル・ベティスの一戦では、ベティスの放ったシュートを手でブロックしたといった判定が重なり、エルチェはDFリサンドロ・マガジャン、パペ・シェイク・ディオプ、エンソ・ロコの3名が退場。

セルタVSバジャドリーの一戦では、0-3とリードされていた中でバジャドリーMFセリム・アマラーが84分に危険なタックルで一発退場。フラストレーションが溜まっていたのか、背後からの危険なタックルだった。

セビージャVSオサスナ戦でも、ベンチに下がっていたセビージャDFフェルナンドにレッドカードが提示されており、この1週間だけで大量のレッドカードが出ている。

それもこの週に限ったことではなく、今季のリーガでは開幕から退場者の出なかった週がない。毎節誰かが退場しており、ここまで230試合を消化して94枚ものレッドカードが出ているのだ。

スペイン『as』もこれを問題視しており、94枚という数字は5大リーグの中で最多の数字と紹介。リーグ・アンが71枚、セリエAが40枚、ブンデスリーガが29枚、プレミアリーグが20枚と、かなりの差だ。

リーガの中で最も多くのカードをもらっているチームは、エルチェで11枚、次いでベティスが10枚となっており、2試合に1枚のペースである。VARの導入からジャッジが厳しくなっているのも事実だが、今年1月のバルセロナVSアトレティコの一戦ではバルセロナFWフェラン・トーレスとアトレティコDFステファン・サビッチが小競り合いから退場処分となるなど擁護しづらいケースも目立つ。

今節のコレア、アマラーのように不要と思えるカードトラブルもあり、2.45試合に1枚のペースでレッドカードが出ているのは問題だろう。

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