ローマやインテルなどで主力として活躍し、ベルギー代表にも選ばれた男が新たなクラブでのデビューを飾った。今季途中までアントワープに所属していたラジャ・ナインゴランである。
カリアリやローマでレギュラーを勝ち取り、2018-19シーズンからインテルに加入していたナインゴラン。しかし素行の問題もあり、アントニオ・コンテ監督に構想外となってしまうと、カリアリへレンタル移籍して6年ぶりに古巣へ復帰する。2021年からはアントワープへ移籍し、自身のプロ生活では初となるベルギーリーグへの挑戦となった。
しかし加入2年目の今季、ナインゴランはチームを追放されてしまう。ジュピラー・プロ・リーグ第12節のスタンダール・リエージュ戦にて、ナインゴランは試合前にベンチにて電子タバコを喫煙。その結果、アントワープは彼を無期限でクラブから追放することを決めた。
その後はフリーが続いていた元ベルギー代表MFだが、今冬にセリエBのSPALへ移籍。リーグ戦第23節バーリ戦にて51分に途中出場すると、3点差と大きく離された62分にガブリエレ・モンチーニの得点をアシスト。さらに1-4で迎えた82分には移籍後初ゴールを決めるなど、初戦から大きなインパクトを残した。
試合は3-4と敗れたものの、ナインゴランの出場から勢いを増したチームは3ゴールを奪った。素行の問題によってアントワープは追放されてしまったナインゴランだが、フットボールの実力は今でも確かなようだ。