三笘は完全に“A・アーノルドキラー”と化している 対リヴァプールのドリブル成功数が今季最多
すでに3度アレクサンダー・アーノルドと対戦している photo/Getty Images
どんどん評価を上げている今季の三笘
今季からブライトンでプレイしている日本代表FW三笘薫の活躍が止まらない。特にリヴァプール戦では印象的なパフォーマンスを披露している。
29日に行われたFAカップ4回戦でリヴァプールと対戦したブライトンは、最終的に2-1で勝利を収めている。なかでも素晴らしかったのは後半アディショナルタイムに三笘が決めた決勝ゴール。FKの流れからゴール前でボールを受けると、リフティング気味のキックフェイントで相手をかわし、右足アウトサイドで冷静にシュートを決めた。
ゴールだけに限らず、この試合でも三笘は多くのチャンスを作り出しており、ドリブル試行数9回、ドリブル成功数6回、地上戦デュエル数12回、地上戦デュエル勝利数8回はどれも両チーム通じて断トツ1位の数字だ。さらにデータサイト『Opta』は、今季全てのリヴァプール戦で三笘が10回のドリブルを成功させたと伝えており、これ以上の選手が他にいないことや、そのうちの半分がDFトレント・アレクサンダー・アーノルドからあげた勝利であることを明らかにしている。
今季ユニオン・サン・ジロワーズからローンバックしてプレミアリーグ1年目を戦っている三笘は、リヴァプールとすでに3度対戦している。最初の試合は昨年10月に行われたプレミアリーグ第9節のアウェイ・リヴァプール戦で、2度目は今月15日に行われたプレミアリーグ第20節のホーム・リヴァプール戦。そして今回のFAカップ・リヴァプール戦となっている。
ゴールなどといった目に見える結果を残したのは今回の試合のみだが、10月の試合では65分からの途中出場で両チーム最多のドリブル試行数(4回)を記録。対峙したアレクサンダー・アーノルドをドリブルやパスワークでかわしてチャンスを作り出していた。何よりブライトンの3ゴール目は左サイドを抜け出した三笘のクロスから生まれている。
さらに今月15日の試合でもドリブルや裏への抜け出し、ターンなどでアレクサンダー・アーノルドを幾度となく苦しめた。この試合でも三笘のラストパスからFWソリー・マーチの先制弾が生まれている。
そして今回の試合も三笘に対応しきれなかったアレクサンダー・アーノルドは、59分にピッチを退いている。もはや三笘の完全勝利と言っても過言ではないだろう。そもそもアレクサンダー・アーノルドは守備に難がある右サイドバックだが、それを踏まえてもトップレベルで戦い続けている選手をこれだけ圧倒できるのはお見事。三笘にとっても大きな自信となったのではないか(データは『SofaScore』より)。