補強成功で注目となるマンUのCF争い 新戦力ベグホルストがマルシャルを上回る“3つのポイント”

どれほどのインパクトを残すことができるか photo/Getty Images

楽しみな戦力が加わった

先日バーンリーから30歳のオランダ代表FWボウト・ベグホルストをローンで獲得したマンチェスター・ユナイテッド。退団したFWクリスティアーノ・ロナウドに代わり、FWアントニー・マルシャルやFWマーカス・ラッシュフォードと最前線のポジションを争うことが期待されるが、もしかするとレギュラーの座を奪うことも十分可能かもしれない。
 
2022年1月にヴォルフスブルクからバーンリーへと移籍し、2022年夏からはベジクタシュへローンで移籍していたベグホルスト。昨年12月に行われたFIFAワールドカップ・カタール大会の準々決勝アルゼンチン戦では、途中出場からチームを救う2ゴールを決め、一躍脚光を浴びた。その後、ロナウドの退団でストライカー不足となったマンUが彼のローン移籍を実現させている。
 
現在マンUのCFはマルシャルが第一の選択肢となっており、左ウイングを兼任するラッシュフォードがマルシャルの欠場時に最前線を務めることが多くなっている。そのためベグホルストの当面のライバルはマルシャルと目されるが、英『Manchester Evening News』は、稼働率、勢い、高さの3つの点でベグホルストがマルシャルを上回っていると指摘している。
 
まず、マルシャルにとって最大のウィークポイントが稼働率であることは明らかだ。今季の彼は負傷離脱を複数回繰り返しており、ここまでのリーグ戦先発出場数はわずか6試合に留まっている。一方、今季ベジクタシュでプレイしていたベグホルストは、移籍するまでに行われたリーグ戦17試合のうち16試合に先発出場。その上、AZ時代やヴォルフスブルク時代、バーンリー時代も含めた直近5シーズン全てでリーグ戦30試合以上に先発出場しており、非常にタフな選手であることが窺える。
 
さらに、ベグホルストはワールドカップやリーグ戦、国内カップ戦を含めた直近5試合で5ゴールをマークしている。戦っている舞台のレベルが違うとは言え、マルシャルは直近5試合で1ゴールとやや得点から遠ざかっており、短期的な目線で見ればこの勢いの違いもベグホルストにとってはアドバンテージとなりそうだ。
 
そして空中戦の強さではベグホルストとマルシャルに大きな差がある。こちらもリーグレベルを考慮しなければならないが、197cmの長身を誇るベグホルストは今季リーグ戦1424分の出場で空中戦のデュエルに43回勝利している。その一方、181cmのマルシャルは461分のプレイタイムで空中戦勝利数が5回。ベグホルストが33分に1回空中戦を制しているのに対し、マルシャルは92分に1回だ。
 
当然マルシャルにもテクニックの高さやシュートの上手さなどさまざまな武器があるため、エリック・テン・ハーグ監督は状況や相手に応じてマルシャルとベグホルストを使い分けていくだろう。しかし、迷った時はチームへの貢献度が高い方を優先的に起用していくことは間違いない。最終的に序列で上回っているのはどちらなのか。今後の2人のパフォーマンスには注目だ(データは『SofaScore』より)。

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