クラシコでも輝いた神童がベストコンディションに戻るとき ファティ完全復活にバルサの未来がある

ビジャレアル戦で得点を奪ったファティ photo/Getty Images

スペイン代表にとっても大きな武器に


前節レアル・マドリードに1-3で敗れ、ライバルとの実力差を見せつけられてしまったバルセロナ。悔しい敗北とはなったが、ポジティブな点がなかったわけではない。

スペイン『Mundo Deportivo』がバルセロナ復調への希望として取り上げたのは、クラシコに途中出場したFWアンス・ファティの存在だ。

2019‐20シーズンにリーグ戦で7ゴールを記録し、一躍ブレイクしたファティ。しかしそこから大怪我を負ってしまい、まだベストコンディションを取り戻そうとしている最中だ。まだベストな状態に戻ったかは分からないが、73分からウスマン・デンベレに代わってピッチへ入ったファティは非常に印象的だった。
クラシコでは左サイドからスピードある仕掛けを見せており、バルセロナの中で最も可能性を感じさせる選手の1人だったと言っていい。同メディアはベストコンディションまであと少しと見ており、完全復活の時は近い。

それを印象付けたのが20日のビジャレアル戦だ。左ウイングの先発を任されたファティは序盤から積極的な仕掛けを見せ、38分に混戦から押し込んで得点を奪ってみせた。

ハフィーニャ、デンベレ、クラシコで1点奪ったフェラン・トーレスもウイングとして魅力的ではあるが、得点力ならばファティが一枚上手だろう。やや得点部分をロベルト・レヴァンドフスキに依存している部分があるため、このまま左サイドからファティが得点力をプラスできれば大きな武器になる。

それはワールドカップで日本代表と戦うスペイン代表にとっても同じだ。仮にファティが残り1カ月でベストコンディションに戻れば、日本にとってかなり危険な存在になる可能性がある。それこそペドリとファティのコンビネーションは世界のサッカーファンが望んでいるものだ。

ビジャレアル戦ではクラシコの敗北から見事なリアクションを見せたが、ベストコンディションに戻りつつあるファティは指揮官シャビ・エルナンデスを救うか。

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