ロナウドがハットトリックした試合の共通点 シーズン終盤に得点を量産できる理由とは

直近ではノリッジ戦とトッテナム戦でハットトリックを達成したクリスティアーノ・ロナウド photo/Getty images

ノリッジ戦では大きく勝利に貢献した

直近のノリッジ戦ではハットトリックを達成し、チームを勝利に導いたクリスティアーノ・ロナウド。何かと批判されがちな同選手だが、直接フリーキックを含む3ゴールで批判を歓声に変えている。

そんなロナウドだが、ハットトリックでチームを救うのは今季2度目である。1度目は3月のトッテナム戦であり、4位争いをする直接的なライバルを打ち破った。

素晴らしいゴールで勝ち星を得たロナウドだが、この2度の活躍には共通点がある。試合間の休みの長さだ。トッテナム戦では前節マンチェスター・シティ戦から中5日、ノリッジ戦は前節エヴァートン戦から中6日空いている。

「2日間トレーニングしていないロナウドを3日間ポルトガルへ送る。そして、木曜にトレーニングに戻す。1週間休んでいたが、トレーニングでのパフォーマンスは素晴らしく、その様子を見て先発させることに決めた。もしかしたら、今シーズンの残り期間は同じ方法を取るべきかも知れない」

英『manchester evening news』では暫定監督であるラルフ・ラングニックがトッテナム戦後にロナウドの活躍について十分な休息があったことがハットトリックにつながったとの持論を話している。

これは非常に現実味のある話だ。ロナウドは誰もが知るスーパースターだが、37歳と若くない。37歳でも現役のプレイヤーはいるが、ロナウドはFWであり、FWには攻撃以外に守備でのタスクを任されるようになっている。センターフォワードのローテーション要員であるエディソン・カバーニが怪我で離脱している時期も長く、ロナウドはそれを一人でこなしていた。そこで溜まった疲労でパフォーマンスが落ちており、十分に回復した中で臨むゲームで大活躍できていると考えれば話の辻褄はあう。トッテナム戦はシティ戦から中5日だったが、ロナウドは怪我の影響でシティ戦には参加しておらず、2月26日のワトフォード戦以来の先発で十分に休んだことで体が軽くなり、なおかつモチベーションが高かったのだとしたらあの活躍にも納得がいく。

その法則通りに行くと23日のアーセナル戦での活躍が期待できる。中6日もあれば十分に休息がとれ、ロナウド大活躍の法則が発動することになるだろう。

ハットトリックで大活躍したと思えば、ノーゴールで終わる日もあり、パフォーマンスの落差が激しいロナウド。しかし、トッテナム戦、ノリッジ戦と活躍した試合ではしっかりと共通点があり、それを守れば今後も十分に活躍してくれる存在となるだろう。

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