ティアニーのバックアッパーにはまだ物足りない アーセナルの若きSBに求められるもの

アーセナルで難しい立場に置かれているタヴァレス photo/Getty Images

「まだSBの役割を理解していない」

今季は加入直後こそ好印象のパフォーマンスを披露していたものの、肝心な時にアーセナルで力を発揮することができていないU-21ポルトガル代表DFヌーノ・タヴァレス。まだ若い選手とはいえ、彼は一体どうしてしまったのか。ここ最近、そんなことを思っている人も少なくはないだろう。

キーラン・ティアニーのバックアッパーとして、昨夏大きな期待をかけられベンフィカからガナーズへと加入したタヴァレス。シーズン前半戦はその期待に応える活躍を見せていたのだが、同選手の存在感は後半戦からやや薄れてしまっている。直近のリーグ戦15試合におけるプレイタイムは延べ53分間のみ。ティアニーの控えとして獲得されたはずの同選手だが、彼が怪我で不在となった現地時間9日のブライトン戦でも左SBのスタメンはMFグラニト・ジャカに譲ることとなってしまった。好不調の波が激しい選手だけに、ミケル・アルテタ監督もタヴァレスの起用については頭を悩ませているのかもしれない。

好調時には素晴らしいプレイを見せるものの、不調時にはややプレイ判断が遅い印象の残るタヴァレス。攻撃面を売りとしている選手だけに、今後彼がアーセナルで生き残るためにはボールを保持した際の選択肢をどれだけ用意できるかにかかってくるのかもしれない。そんななか、アーセナルのOBであるナイジェル・ウィンターバーン氏も、タヴァンレスはもっとプレイの幅を広げるべきだと次のように主張している。
「ヌーノはまだサイドバックの役割というものを理解していないね。彼は自分が置かれている状況を把握し、ベストな選択をする能力に乏しい印象だ。守備面でも学ぶべきことは多いと思うよ。シーズンの初めは良いプレイを見せていただけに、とてももったいない気がするんだ。彼は早急に多くのことを学ぶ必要があると思うよ」(英『Daily Mirror』より)

優れたポテンシャルを備えていることは証明できているだけに、今後は粗削りな部分をブラッシュアップしていくことに期待がかかるタヴァレス。若き左SBの評価回復を多くの人が待ちわびているはずだが、その未来はいかに。

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