中国戦は馴染みのある[4-5-1]に原点回帰? [4-3-3]で戦うには薄すぎる中盤の選手層

森保監督はどういった人選で試合に臨むのか photo/Getty Images

どちらをチョイスするか

ワールドカップ・カタール大会に向けたアジア2次予選ではモンゴル代表に14-0、ミャンマー代表に10-0での大勝をしたということもあり、アジア最終予選は比較的楽観視されスタートしたが、ここまで6試合を終えて4勝2敗と思いのほか苦戦してしまっている。特に初戦オマーン戦の敗戦は驚きであり、本大会出場が危うくなるかに思われたが、何とかグループ2位まで上がってきた。

苦しかった日本代表をここまで引き上げたのは[4-5-1]から[4-3-3]へのシステムが大きな要因だといえる。アンカーに遠藤航、インサイドハーフに田中碧、守田英正を配置した形がチームにフィットし、採用したオーストラリア戦からここまで3連勝を達成している。残りの4試合も[4-3-3]で戦うことが予想されるのだが、22日に発表されたメンバーを見ると案外そうではないのかも知れない。

そう考える要因として中盤でプレイできる選手が少なすぎるところにある。基本的には前述した3人に加え、柴崎岳、原口元気がインサイドハーフでプレイできる。しかし、そのほかの選手はどちらかといえば、前線の3トップに当てはめられることが多く、堂安律や久保建英をインサイドハーフで起用するとは考えにくい。それであれば、シャルルロワの森岡亮太や名古屋グランパスの稲垣祥を呼ぶべきであった。

だとすれば、田中、守田、遠藤から2人のボランチをチョイスし、トップ下を復活させる[4-5-1]が今後はベターな選択肢となるか。トップ下で輝く鎌田大地は招集外だが、堂安や久保、南野拓実といったタレントを生かすにはこれがベストだといえる。[4-3-3]で戦う選択肢もあるといえるが、控えの少なさは致命的であり、森保一監督には[4-5-1]の形が頭にあるのだろう。27日に予定されている中国戦。前回対戦では勝利しているだけにここは確実に勝ち点3を手にしたい。

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