マンC“152億円の男”はここから本領を発揮する? 逆襲へのカギとなる相棒の存在

今後の爆発に期待がかかるグリーリッシュ photo/Getty Images

デ・ブライネの復調で彼も活きる可能性大

今夏加入したマンチェスター・シティでは、やや苦戦を強いられている。2021-22シーズンのシチズンズにて、そんなイメージも強かったのがMFジャック・グリーリッシュだ。

マンCが夏のマーケットで1億ポンド(当時レートで約152億円)もの大金を注ぎ込んで獲得したテクニシャンは、なかなか新天地で大きなインパクトを残すことができていなかった。今季はここまで公式戦20試合の出場で3ゴール3アシスト。決して悪くはないが、期待していたほどでもない。この数字だけを見れば、そんな印象が残るのも無理はないだろう。

しかし、グリーリッシュに関してはそこまで焦る必要はないのか。その高額な移籍金に注目が集まるばかりに成績の物足りなさが強調されてしまう同選手だが、きちんと戦力にはなっている。特にここ最近はエンジンが掛かってきた印象で、現地時間14日に行われたプレミアリーグ第17節のリーズ・ユナイテッド戦では13分に先制点を決めて7-0の大勝に貢献。パフォーマンスはポジティブなものだったと言っていい。
加えて、MFケビン・デ・ブライネが調子を戻してきたことも、グリーリッシュにとってはポジティブな要素だ。精度の高いパスに加えて、オフ・ザ・ボールの動きも巧みなデ・ブライネ。彼が動き回ることで、ボールを保持した際にグリーリッシュが使用できるスペースは増える。これまではドリブルを仕掛けるシーンが少なかった印象も強い同選手だが、味方を生かす動きに長けたデ・ブライネが本調子に戻るとなれば彼の特長はさらに出てくることだろう。

以前まではどこか物足りなさを感じさせていたグリーリッシュだが、デ・ブライネを相棒とすることで彼は完全にチームへフィットすることとなるのか。有効なスペースの活用に長けた2人のテクニシャンが、マンCの攻撃力をさらなる高みへ導くことに期待したい。

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