無傷のセリエA開幕6連勝を支えた“陰の立役者” 中盤を支配したナポリの新加入MF

カリアリ戦では高精度のパスや身体を張った守備で中盤を支配したザンボ・アンギサ photo/Getty Images

カリアリ戦で気の利いたプレイを披露

現地時間26日に行われたセリエA第6節でカリアリに2-0で勝利し、開幕から無傷の6連勝を達成したナポリ。このカリアリ戦ではボール支配率68%を記録し、同クラブは相手を圧倒することとなった。多くの時間で主導権を握り、いくつか相手が繰り出そうとしたカウンターも即座に潰す。まさに理想的な試合運びだったと言っていい。

そんなカリアリ戦において、ナポリで最も機能していた選手は誰か。それはおそらく、最前線で攻守に奮闘したFWビクター・オシムヘンだろう。11分にはこの試合の先制点を挙げ、56分には得意の仕掛けからチーム2点目につながるPKもゲットした同選手。守備面でも出場時間を通してプレスを掛け続けただけに、勝利の最大の立役者を選ぶとするなら彼となるはずだ。

しかし、オシムヘンほどは目立っていなかったにしろ、中盤で常に気の利くプレイを見せていた男の存在も忘れてはいけない。その男とは、今季フラムから加入したカメルーン代表MFアンドレ・フランク・ザンボ・アンギサだ。この試合でボランチのポジションに入った同選手もまた、チームの勝利に多大な貢献を果たしたのは間違いない。ビルドアップに常に絡みながら、チャンスとあらば高精度のロングパスや積極的なドリブルで相手守備陣の隙を突く。特にパスの精度は抜群で、オシムヘンが奪った先制点もキッカケは彼が絶妙な浮き球のパスを通したところからだった。

そんなカリアリ戦におけるザンボ・アンギサの貢献はスタッツにも表れている。この試合、同選手はパス成功率(96.6%/88本中85本成功)やロングパス成功率(66.7%/3本中2本成功)、地上戦勝利数(4回)などでいずれもチーム上位の数値を記録。攻撃ではボールを動かしながらチャンスを作り、守備ではピンチの芽を摘む。おそらく、試合前に期待されていたタスクはほぼ完璧にこなしたと言っていいだろう。

ナポリの中盤で攻守に違いを作ったザンボ・アンギサ。ディエゴ・デンメの復帰で今後の競争はより激しくなることが予想されるものの、このパフォーマンスを継続できるなら彼の地位は安泰かもしれない。

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