クーマン采配で好調キープのバルサ PSG戦でカギ握るオランダ人指揮官の修正力

オサスナ相手に勝利しリーグ戦16試合負けなし

ロナルド・クーマン率いるチームがスペイン国内で好調を維持している。現地時間3月6日に行われたリーガ・エスパニョーラ第26節でオサスナ相手に2-0で勝利を収めたバルセロナは、リーグ戦で16試合負けなしと勝点を順調に積み重ねてきている。

国王杯準決勝の1stレグでセビージャ相手に0-2で完敗。さらにパリ・サンジェルマンをホームに迎えたチャンピオンズリーグ決勝トーナメントの1stレグでもキリアン・ムバッペにハットトリックを許すなど1-4で惨敗を喫し、バルセロナは一気に窮地に陥った。

しかし、その後のスペインでのリーグ戦、カップ戦では立て直しに成功する。リーガでは独走を見せていたアトレティコ・マドリードの背中を捉えるべく追走し、セビージャ相手の国王杯準決勝2ndレグでも3-0の大逆転劇を見せた。批判を浴びることも多かったクーマン率いるバルセロナだが、ここにきてその状況は落ち着いたといえる。

好循環をもたらしている要因のひとつがクーマンの柔軟なシステム変更だ。リーグ戦と国王杯で相対したセビージャ相手には、リオネル・メッシとウスマン・デンベレを最前線に配置した[3-5-2]のシステムを採用し、2連勝をはたすなど一定の成果をもたらした。

また、オサスナ戦ではデンベレに代わりアントワーヌ・グリーズマンを前線に配置する[3-5-2]を引き続き採用しつつ、後半に入りサミュエル・ウムティティに代えてデンベレを起用。ウイングバックを下げ、最終ラインを4枚にすることで前半に見られたサイドをつかれるシーンが減りバランスを保つことに成功した。

メッシ、フレンキー・デ・ヨング、セルヒオ・ブスケッツら軸となる選手でセンターラインを固めつつ、状況に応じて攻撃と守備それぞれに工夫を加える。さらに、ペドリ、オスカル・ミンゲサ、セルジーニョ・デストら将来有望の若手も積極的にスカッドに組み込みつつチームを強化するクーマンの采配からは、ポジティブな要素も受け取ることができるのではないだろうか。

そんなバルセロナだが、10日にPSGとのCL決勝トーナメント2ndレグを迎える。ホームの初戦を1-4で落としている現状で、相手は昨季のファイナリスト。スペインでは好調を維持しているとはいえ、フランス王者相手に同じ戦い方ができるのか。得点を取りに行かなければいけない状況でオープンな展開になった場合、ムバッペ相手に3得点を喫した1stレグの二の舞を踏む可能性は十分にある。

そんな中でクーマンがどのような策を考え、ピッチ上に落とし込んでくるのか。欧州での戦いで絶体絶命の状況にあるバルセロナが大逆転劇を演じるためには、オランダ人指揮官の修正力がカギを握ってくるのは間違いないだろう。

好調を維持するバルセロナが勢いそのままにPSG相手にどのような戦いを見せるのか。国王杯に続き奇跡を起こせるのかは注目だ。

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