現地時間2日に行われたプレミアリーグ第7節で、アーセナルはマンチェスター・ユナイテッドと対戦し1-0の勝利を掴んだ。69分にFWピエール・エメリク・オバメヤンが決めたPKでの1点を守りきっての勝ち点3。強力攻撃陣を擁するマンU相手にクリーンシートを達成できたことは、ガナーズに大きな自信を与えたことだろう。
そのなかでも、特に守備面での奮闘が光ったのはMFトーマス・パルティだ。同選手はコンビを組んだMFモハメド・エルネニーと共に、中盤のフィルター役として大いに機能。相手の主力であるMFポール・ポグバを封殺し、チームの完封勝利に貢献した。そんなパルティにはデータサイト『WhoScored』も評価点「8.0」を与え、この試合のマン・オブ・ザ・マッチに選出している。
そんなパルティの活躍を目の当たりにし、対戦相手のOBであるロイ・キーン氏は「まるでパトリック・ヴィエラのようだった」とそのパフォーマンスを称賛。巷ではかねてより“NEXTヴィエラ”と呼ぶにふさわしい選手だとの意見も出ていただけあって、このキーン氏の意見に納得する人は多いだろう。しかし、パルティ本人がモデルとしているのは、また別のレジェンドだったようだ。自分には攻撃面と守備面でそれぞれ理想とする存在がいると、パルティは英『Sky Sports』へ次のように語っている。
「僕は攻撃と守備の両方が好きなんだ。常にゴールを狙っているし、守備に関してもさらに強度の高さを求めている。最終的に攻撃面ではヤヤ・トゥレ、守備面ではマイケル・エッシェンのようにプレイしたいと思っている。両方の特長を併せ持って悪いことなどないよ。ほとんどの人が僕のことを守備的な選手だと思っている。だけど、僕はたとえ2-0でリードしていてもゴールを目指しているんだ。ミケル・アルテタの戦術はそういった点でも僕のスタイルに合致しているね」
多くの人から守備型の選手だと見られているパルティだが、彼は攻撃に関しても並々ならぬこだわりがある様子。その言葉通り、このガーナ代表MFは将来的に攻守両面で2人のレジェンドと肩をならべる日はやってくるのだろうか。完成すれば、間違いなく彼もサッカー界の歴史に名を残す選手となることだろう。