ユヴェントスの悩めるMFは新境地を開拓するか 指揮官が与える新たな役割

ユヴェントスのベルナルデスキ photo/Getty Images

「左ウイングバックでなら……」

その才能の大きさから若き日には“NEXTロベルト・バッジョ”とも呼ばれた男だが、彼が生きる道はもっと泥臭さを必要とするポジションなのだろうか。ユヴェントスに所属するイタリア代表MFフェデリコ・ベルナルデスキにコンバートのプランが浮上している。

かつて下部組織からフィオレンティーナでは輝いていたものの、2017年夏にステップアップを果たしたユヴェントスではなかなかに苦しい時間を送っているベルナルデスキ。パウロ・ディバラやドウグラス・コスタ、デヤン・クルゼフスキという優秀な左利きのアタッカーが前線に揃っていることで、今季も彼の難しい状況は続くことが予想される。アタッカーとしては完全に余剰戦力となってしまっており、近頃は放出の噂も囁かれ始めた。

しかし、アンドレア・ピルロ監督はこの悩める26歳もチームを助ける戦力の一人としてカウントしているようだ。とはいえ、それはアタッカーとしてではない。今季、指揮官はベルナルデスキを左ウイングバックとして活用していく考えなのだという。現地時間26日に行われるセリエA第2節のASローマ戦前の会見にて、ピルロ監督は彼の起用法について次のように語っている。
「ベルナルデスキはウイングバックとしてもプレイすることができる。ドウグラス・コスタは前のポジションでしかプレイできないが彼は違う。私はベルナルデスキを攻撃的MFとしてはそれほど戦力にカウントしていないが、左WBでなら彼のパワーとスピードを活かすことができる。今季彼がプレイするのはそのポジションになるだろうね」

フィオレンティーナ時代、そしてユヴェントスではマッシミリアーノ・アッレグリ政権下においてWBでの出場経験があるベルナルデスキ。コンバートが成功となれば、現在同ポジションの選択肢が非常に少ないユヴェントスにとって彼は非常にありがたい存在となることだろう。

激戦区から一転して出場機会の見込めそうなポジションへのコンバート案が浮上しているベルナルデスキ。はたして今季、この男はユヴェントスで新境地を開拓することとなるのだろうか。悩めるアタッカーにこの苦境を打破する道が見えてきた。

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