2019年も残すところあと1週間となり、2010年代が終わろうとしている。アーセナルにとってこの10年間はどんな時期だっただろうか。
FWティエリ・アンリ、MFロベール・ピレス、MFパトリック・ヴィエラといった名手が在籍し、栄光の時代を築いた2000年代と比べれば物足りない。そんな意見も少なくないか。3度のFAカップ制覇は立派と言えるが、リーグ優勝がないのは名門クラブとして少々寂しい。
その原因として考えられるのは、かねてより指摘されている守備力の脆弱性。この10年間、アーセナルはなかなか信頼できるDFを見つけ出すことができず、失点数がかさむシーズンを過ごしてきた印象だ。攻撃力はあるのだが、それ以上に点を奪われてしまう。
そんなアーセナルの悩みは2010年代のクラブベスト11にも反映されているかもしれないと、データサイト『WhoScored』が主張している。同サイトはこの10年の間にアーセナルで70試合以上プレイした選手の平均評価点をもとにベスト11を作成しているのだが、その中に少し意外な名前があるというのだ。
GK
ペトル・チェフ(115試合/6.91)
DF
バカリ・サニャ(172試合/7.08)
シュコドラン・ムスタフィ(92試合/7.22)
ローラン・コシェルニー(296試合/7.21)
トーマス・フェルマーレン(132試合/7.08)
MF
サンティ・カソルラ(157試合/7.51)
アレクサンドル・ソング(111試合/7.38)
サミル・ナスリ(70試合/7.32)
アレクシス・サンチェス(144試合/7.73)
メスト・エジル(202試合/7.26)
FW
ロビン・ファン・ペルシー(92試合/7.71)
結果はこのようになっている。大方の選手は順当な選出と言えるかもしれない。しかし一点、最終ラインの一角にシュコドラン・ムスタフィが選ばれているのは少々意外か。それどころか、彼の平均評価点はDFの中で最高値となっている。昨季、時折集中力を欠いたプレイを見せ、ファンから批判が集中した同選手。まさかの2010年代ベスト11入りに、同サイトは「アーセナルがいかにDF補強に失敗してきたかを表している」とクラブの補強策をバッサリ切り捨てている。
決して持っているポテンシャルは低くないのだが、目立つミスで評価を下げてしまっているムスタフィ。ベスト11に入っただけでここまで酷評されるのは少々かわいそうにも思えるが……。
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