ムヒタリアンはA・サンチェスの穴埋めにはならない 英紙が危惧する2人の大きな差

アーセナル行きが決まったムヒタリアン photo/Getty Images

同じポジションをこなせても……

アーセナルのアレクシス・サンチェスとマンチェスター・ユナイテッドのヘンリク・ムヒタリアンのトレードが実現した。アーセナルは以前からサンチェスを失う可能性が噂されてきたため、同じアタッカーのムヒタリアンを獲得できたのは大きい。ムヒタリアンはウイング、中央の両方でプレイ可能で、現在のアーセナルが好んで使用する[3-4-2-1]のシステムでもセンターフォワードの背後を務めることができるだろう。

しかし、単純に穴埋めとはならない。英『METRO』が気にしているのが得点力の差だ。確かにポジション的にはムヒタリアンとサンチェスは同じところをこなせるが、得点力には大きな差がある。サンチェスはアーセナルに加入した2014-15シーズンにリーグ戦16得点、2015-16シーズンは13得点、昨季は24得点を決めている。一方でムヒタリアンが欧州五大リーグで二桁得点超えを達成したのはドルトムントでプレイしていた2015-16シーズンのみで、この時も11得点だった。

今季も出番が限られていたが、マンUでは僅か1得点だ。サンチェスを失ったことでアーセナルの得点力が落ちるのは間違いない。指揮官のアーセン・ヴェンゲルもムヒタリアンが複数のポジションをこなすことができ、チャンスメイクに優れていることは認めている。しかし、「得点数はやや少ないかもしれないが、それも改善してきた」ともコメントしており、得点力の部分は少し気になるところもある様子。
同メディアはフィニッシュの部分を心配しているが、ヴェンゲルはムヒタリアンをどう活かすのか。同じポジションを務めることができても、同じ仕事までこなせるわけではない。単純な穴埋めと考えるべきではないだろう。

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