EURO2016の二の舞は避けろ 元イングランド代表監督が気にするエース・ケインの”ガス欠”

EURO2016では活躍できなかったケイン photo/Getty Images

ロシアワールドカップにベストコンディションで臨めるか

トッテナムでワールドクラスのFWへと成長したハリー・ケインは、今やイングランド代表の柱だ。ケインが最前線にいることを考えれば、イングランドを2018ロシアワールドカップの優勝候補の1つに挙げてもいいだろう。それほどケインの得点力は大きな武器になる。

しかし、ケインがまだイングランド代表選手として国際舞台で目立った結果を残せていないことを忘れてはいけない。ケインはEURO2016でも主力の1人だったが、結局1点も奪えずにベスト16敗退を経験している。当時代表監督を務めていたロイ・ホジソンがケインにコーナーキックのキッカーを任せるなど奇想天外な采配があったのも事実だが、ケインは自身にとって初のEUROで結果を残せなかった。

英『Daily Mail』によると、かつてイングランド代表監督を務めたこともあるグレン・ホドル氏はEURO2016でケインが実力を発揮できなかった理由が2015-16シーズンを戦った疲労にあると考えているようで、ロシアワールドカップで同じミスを繰り返さないためにもシーズン中から休養を与える時間が必要だと主張している。ケインは2015-16シーズンもリーグ戦38試合に出場し、25得点とフル稼働だった。EURO2016を前にガス欠を起こしたと考えることもできる。
同氏はトッテナムにケインを休ませるだけの選手層が不足していることを気にかけており、このままチャンピオンズリーグやリーグ戦、さらに国内のカップ戦でも出場機会が増えればロシアワールドカップでも満足に動けなくなるのではと不安視している。イングランド代表にとってそれは大きな問題となるが、ケインは万全の状態でロシアへ向かうことができるのか。EURO2016と同じ結果にならないためにはケインのコンディション作りを考えていく必要がありそうだ。

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