SBのエース海人、待望のONEデビューも判定負け 相手のフィジカルとテクニックに良いとこなしの完敗

グレゴリアンとの対戦が期待される海人 (写真:本人インスタグラムより)

後手に回り苦戦

シュートボクシング(SB)のエース、海人が、期待されたONEデビュー戦で黒星を喫した。対戦相手のモハメド・シアサラニのテクニックとフィジカルに苦戦し、判定0-3と完敗だった。

試合は1Rから互いに近い距離からの蹴りで探り合いの展開に。海人は先手を取られる場面が続き、手数で劣ってしまう。2Rは前半から海人がプレッシャーを強めて手数を増やすものの、シアサラニも打たれては粘り強く打ち返し、フィジカルの強さで海人の圧力を、その都度跳ね返していく。3Rは海人が劣勢を意識してか、明らかに攻勢を強める。ミドルやローを打ち分け、左ストレートを当てる場面もあったが、結局決定的なダメージを与えるには至らずタイムアップ。ジャッジは3人ともシアサラニを支持した。

海人はこれまでONE参戦を巡っては一悶着があった。3月に初参戦の予定だったが、対戦相手のマラット・グレゴリアンの計量オーバーで中止に。するとグレゴリアンとONEの代表チャトリ・シットヨートン氏がキャチウェイトで試合に応じなかった海人を批判。その後、問題が大きく発展し、同代表が謝罪する事態に。

両者の間で和解が成立すると、海人は6月22日にSBの興行にてGLORY世界ライト級1位エンリコ・ケールとの試合が決定しているにもかかわらず、急遽届いたONEのオファーを受け、今回の試合に出場した。

本人も昨年12月以降、試合間隔が空いているために志願したことを明かしており、「シアサラニに圧倒勝利する」と語っていた。

海人は、敗戦を受け自身のX更新。「負けました。いつもカッコ悪い姿みせて本当にすみません。皆様ありがとうございました」とファンへ謝罪した。次戦、再起をかけたケール戦では勝利という形で結果が出せるか注目だ。


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