イタリアはバルサの“育成”を見習うべき? ガスペリーニが思うテクニシャンが育たぬ理由「フィジカル面が優先されすぎ」

イタリアも優秀な選手はいるが…… photo/Getty Images

育成スタイルには大きな違い

昨年のEURO2024、パリ五輪を制するなど、再びサッカー界を支配せんとする勢いを見せるスペイン代表。そのベースには、優れた若手育成モデルがある。

中でも印象的なのがバルセロナの育成力で、現在もFWラミン・ヤマルやDFパウ・クバルシといったティーンエイジャーが主力として活躍している。

伊『Tuttomercato』によると、アタランタを指揮するジャン・ピエロ・ガスペリーニはイタリアもバルセロナの若手育成モデルを参考にすべきと語る。近年はイタリアもU-20ワールドカップで準優勝の成績を残すなど、アンダー世代が頑張っている。しかし、バルセロナを中心としたスペインのレベルには届かない。

ガスペリーニは、イタリアの育成がフィジカルにこだわりすぎていると問題視しているのだ。

「イタリアは大きなミスを犯している。クラブは背が高く、フィジカルの強い選手を選ぶ傾向にあるのだ。一方のバルセロナは、フィジカル面では『普通』の選手を育成する傾向にある。スペインは地中海国家としての特性を尊重していて、フィジカルよりテクニックを重視している」

「イタリアが犯しているミスのもう1つは、子供たちにすぐ結果を求めてしまうことだ。遊び心からくるミスや、楽しみ、自由を与えないのだ。6歳にもなれば実戦形式が増えるし、スタンドでは親同士が殴り合っているような状態だよ。フィジカル面が優先されすぎているんだ」

アタランタではDFジョルジョ・スカルビーニ、GKマルコ・カルネセッキなど、若い頃より活躍する選手もいる。しかし、スペインが誇るヤマルやペドリといったようなテクニシャンはなかなか育っていない。育成プランの違いが影響しているのは間違いなく、再び世界の頂点に立つためにイタリアは育成プランをガラリと変えるべきなのかもしれない。

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